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200文字小説集 vol.2

僕は彼女に騙されているのだろうか?(200文字小説)

作者: 日下部良介

 久しぶりのデート。

 居酒屋で向かい合って席に着く。

 彼女の態度がよそよそしい。

 僕と目を合わせようとしない。

 空気が重い。


 お酒が入るといつもの彼女に戻ってきた。

「次、カラオケ行きたい」

「はい」

「お寿司食べたい」

「はい」

「次は…」

 いつもこうなる。

 もちろん、食事代は僕が全部支払う。


 そして、最後にはいつもの笑顔。

「今日もありがとう♪」



 僕はクレジットカードの明細を眺め、溜息を吐く。

 そして、今日もバイトに精を出す。




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― 新着の感想 ―
[一言] “盲目な愛”って、こういう事を言うんですかね? 私も人生に一度くらい、こんなにも一途に愛されてみたいものです。
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