表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

後悔のない、私の人生

新たな職場はちょうどオープン前で、皆ゼロからのスタートで私にとって好都合だった。レジの機械をあてにして、どうにかなると甘い考えでいたが、実際にやってみると覚える事が多く、私には難しかった。たった3日の研修でオープンを迎え、最初は訳がわからずミスの連続だった。

レジの仕事は、お金とお客の物を取り扱うので

神経を使い、想像以上に大変だった。だが、人と関わる仕事が好きな私にとって、やりがいは十分にあった。とにかく、笑顔で接するよう心掛け、

必死で仕事に励んだ。

二ヶ月程経つと、少し心にゆとりが出てきた。

以前新聞配達をしていたこともあり、また夜中のアルバイトで少しでも稼ぐ決心をした。某レジャー施設の掃除の仕事が見つかり、週4日三時間働き始めた。バイトの日は睡眠は4時間になったが、それほど苦ではなかった。子供たちの顔を見ているだけで、元気になれてまた朝を迎える。

その繰り返しだけで、幸せを感じていた。

すると、人間不思議なもので、段々と自分の中で違う欲が沸き上がってきた。これまで、諦めかけていた女の幸せを手に入れたくなってきたのだ。

子供がいるからもう無理だろうと蓋をしていたのに…。私にも、第二の人生があるのかも知れない。そんな淡い希望を抱き、私は新たな苦難への扉を開けてしまったのである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ