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バベルの塔  作者: 祐帆
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no.1 プロローグ

昔から人間は、神様だとか天の上の世界だとか、とにかく自分たちの手の届かない場所に到達しようといつも無駄な努力をしている。

その代表的なものに「バベルの塔」がある。

シンアルの野に集まった人々は、煉瓦とアスファルトを用いて「天に届く塔」を建設し、全地のおもてに散るのを免れようと考えた。

しかしそれは無念にも失敗して崩れてしまう。

これは旧約聖書の「創世記」に登場するの物語だが、実に「人間」そのものを象徴する創造的な物語である。

風船で世界一周を目指したり、動物との会話を実現しようとしたり、落ち着いて考えればどれほど馬鹿げた挑戦であるかが伺えるほど実現不可能極まりない挑戦だ。

いつから人間はこんなに馬鹿になってしまったのだろう。

本当に「バベルの塔」を建設しようとした国家もある。

旧ソ連は頂上に近くづくにつれセットバックして細くなってゆく構造の世界最大高層ビルを建築しようとしていたが、1941年の戦争で工事は中断された。

人間の愚かさを浮き彫りにしたしょうもない事件である。

しかし、そんな旧約聖書の「バベルの塔」には続きがある。

神はこの塔を見て、言葉が同じことが原因であると考え、人々に違う言葉を話させるようにした。このため、人々は混乱し、世界各地へ散っていった。

これが世界各地に多数の言語がある理由である。…が、今また世界の共通語

「英語」が出来上がろうとしてる。

では、もし世界の共通語ができたら

「バベルの塔」は建設可能なのだろうか。

神は

「バベルの塔」の完成を恐れ、人々に違う言葉を話させるようにした。

ということは、人々が同じ言葉を話すようになったら

「バベルの塔」は完成するのか。

「バベルの塔」が完成し、人間が神の世界に侵入したら世界はどうなってしまうのだろう。

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