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境界線

 2つの世界の間には、垣根がある、狭間がある、境界線がある。

 もちろん、現実世界と空想世界の間にも境界線はある。

 凡人は、その線を越えられない。1歩どころか半歩すら越えられはしない。越えようとすらしない。

 天才は、境界線を軽々と越えてみせる。そうして、戻ってこれる。


 ここは意外と重要だ。

 線を越えるだけでは駄目。ちゃんと戻ってこれなければ。


 “無傷で”とまでは言わない。

 全身傷だらけアザだらけであったとしても構わない。それでも、五体満足でこちらの世界に戻ってくることができさえすれば、代わりに様々な戦利品を抱え込んでいることだろう。


 向こうの世界に行ったまま戻ってこれなかった者はどうなるかって?

 そりゃあ、狂人になるんだよ。

 凡人と天才の狭間で、一生狂人として生きていくのさ。頭がトチ狂ったまま、凡人にもなれず、天才にもなれず、現実に生きていくこともできず、夢の世界でいつまでも暮らし続けるのさ。

 ふわふわふわふわとした世界で、いつまでもいつまでも、死ぬまでそうやって苦しみ続けるしかない。

 いや、あるいは、そこにあるのは苦しみではなく幸福であるのかもしれないけれど…

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