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プロローグ~遭遇~
高校に入学して早二ヶ月が経つころ、クラスや同学年との関係性も構築されつつあるこの日に俺の学園生活の転機が訪れた。
部活に入らず帰宅部であった俺はいつものように帰ろうとしていた。
しかしその日は、昇降口を出た地点でソイツに呼び止められた。
「あの・・君、部活って・・・」
俺より少々小柄の女の先輩が話しかけてきた。
「え・・?えっと・・帰宅部ですが・・」
結構かわいい人だったの少し照れながら答える。おそらく部活の勧誘であろうと思った、何故なら先輩はチラシらしき紙の束を抱えていたからだ。
「よ、よかったらなんだけど・・」
一呼吸おいて先輩が言う
「アニ研、はいりませんか!?」
「はい・・?」
この出会いがきっかけかどうかは定かではないが俺の学園生活は変わりはじめていったのだった。