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通り雨  作者: 朝霧
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回想

少しして知った事なんだが、この時私が見た光景は夢でもなんでも無く、現実に起こっていた事らしい。

なんでその事を知ったのかというと、いろいろあってそのうちの中で知ったとしか言いようが無い。

 説明しようとすれば出来るがちょっと長い話になる。

 とにかくあれは現実だったんだが、あの光景を見た事で、私のその後に大した変化は無かったと言っていい。

 私があの光景を目撃しようがしまいが、なんの影響も無かったと言う事だ。

 私があの光景を見た事がいい事だったのか悪い事だったのかは今でもよく分からない。

 きっとどっちでも無いのだろう。


 後になって思い返してみると、私がこの時、四月末の深夜に見たものは、UFOを見た事とほとんど同じようなものだった。

 例えUFOを目撃しても、その後宇宙人がコンタクトを取ってくる事が無いように、あの二人が私に関わってくる事は無かった、といっていいだろう。

 だから私の生活も変わりは無かった。

 UFOは地上から見られても気付かないだろうし、気付かなかったものにいちいち反応なんて出来ないし、気付いていたとしても何もしないだろう。

 もし何かやっているのだったらとっくに地上は大混乱になってるだろうし。

 それと同じで、あの時奴等は見られていた事に気付いて無かったから、目撃者である私に何もしてこなかった。

 当然といえば当然だ。

 といっても。

 その後私はいろいろあった挙げ句、約一ヶ月後にこの時とは全く関係無い形でこの不審人物共と対峙する事になるんだが。

 それはまた、別の話だ。

 

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