第九章【雪を喰らうもの】
こんにちは!波佐谷のファンです。
遂に第九章書き終わりました。
この九章では、高瀬が雪を喰らうものに追い詰められていく章です。
高瀬はこの雪山という環境で雪を喰らうものからにげられるのか。
ではどうぞ!
「はぁはぁはぁ」
人が走る音が聞こえる。
「うわぁ!」
叫び声が静寂を切り裂いた。
その叫び声の主は高瀬だった。
「何でこんなとこに穴があるんだよ!」
高瀬の足は穴の中に入って抜けない。
「ザクッザクッ」と後ろから音がする。
雪を喰らうものが追いかけて来ているのだ。
「や、やばい!このままじゃ……」
その時思い出した。
「そうだ!バックの中に!」
そう言って取り出したのは小さいスコップだった。
そのスコップを使って穴を掘って抜け出だした。
ずっと走っていたのと寒さで足の感覚がほとんどなくなって来ている。
そして時間が経つにつれて寒さが増している気がする。もう北極にいるかのような寒さだった。だが雪を喰らうものがすぐそばまで来ている。
もう壊れてしまいそうな脚で精一杯走る。
「くそ!脚が!このままだとやばいぞ!山の麓はどこだ!」
「あっ!あれは!」
そこにあったのは駐車場だった。
「やったぞ!これであいつから逃げられる!」
そう思っていただが鍵は成瀬が持っている。
「そうだった鍵は成瀬のバックの中だ。」
「くそ!ここまでか」
そう思っていた時、思い出した。
「そういえば!登る前に成瀬が言っていたじゃないか!」
「万が一の為に鍵はトランクの中に入れておきますって言っていた。」
その時「ドンッ」という音と同時に雪を喰らうものが駐車場に入って来た。
すかさず車の下に隠れる。
「グチュッグチャッ」とどこからか聞こえる。
(何でこんな時に、せっかく鍵の事を思い出したってのに)
急に音が止んだ。
(もしかして山に帰ったのか)
車から顔を出そうとした瞬間
「ドンッ!!」
と隣の車が吹き飛ばされた。
その時高瀬の耳の近くで「フハァー」という凍りついてしまいそうなほど冷たくそして禍々しい息の音がした。
(危なかった……顔をあのまま出していたら死んでいた。)
(でもこのままだと見つかってしまう。どうする。)
(そうだ!だけど危険すぎる……でもこのまま隠れてるよりかは)
心臓の音が大きくなっていく。
(やるしかない!)
車の下から出るとすぐ近くに雪を喰らうものがいた。
そして走ってトランクの方へと向かう。
鍵をとった。だが雪を喰らうものがいる。
(くそ!もう行くしかない!)
そのまま走って車の中へ駆けこむ。そして鍵を差し込む。雪を喰らうものが車を壊しに来る。
だが高瀬はアクセルを踏みこみ雪を喰らうものの攻撃を避けた。
(このまま行くしかないか。くそ!成瀬の遺体を回収できなかった。)
そしてそのまま高瀬は雪禍岳を降りていった。
その車の上には赤黒い雪が乗っかっていた。
まず第九章「雪を喰らうもの」読んで頂きありがとうございます。
雪を喰らうものから逃げ延びた高瀬陸は車を走らせどこへ向かうのか、そして彼がこの先で辿り着く場所は希望なのかそれとも絶望なのか最終章を見届けてみて下さい。




