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第八章【悲しみとと恐怖の狭間】

こんにちは!波佐谷のファンです。

私の名前の意味がわかったでしょうか。

そんな事より今回の話の内容ですよね!わかりました。

ついに雪を喰らうものと直接対峙をする章です。

貴方も主人公の恐怖、悲しみ、責任感を追体験することになるでしょう。

成瀬は、どうなったのか!この第八章を見てその答え合わせをしてください。

ではどうぞ!


「はぁはぁ」吐く息は、見た事がないほど真っ白だった。どれほど歩いただろう。拓海は、大丈夫なのだろうか。「あれ?何でだ、跡がここで途切れている。そういえばここ!あの夢の場所に似過ぎじゃないか」その時、この後起こる事を必死に思い出していた。「あっ!そうだ!」その時、時が止まったようだった。奥の方から歩く音が聞こえる。「ザクッザクッ」と確かにそう聞こえる。音がする方に近づいてゆく。だんだんと音が大きくなっていく。まるで木の板が軋むように「ギシッギシッ」となっている。そして音が止まる。「もしかして、これって……はぁはぁはぁ」呼吸が荒くなる。息をする音が、山の中で反響している。そして小さく「ずるり……ぬちゃ……」と雪が沈むような鈍い音がする。そして「ゴギッ……ボギッ……グチャッ……グチュッ……くちゅ……くちゅ……」と力強い音が聞こえてきた。その時、身体全体が震え上がっていた。すかさず息をころす。音が止まる。何故だ。見られてるのか。やばい。このままじゃ……その時ある事に気づいた。音がしている場所は、正面でもなく、背後でもない事に。あれは……ゆっくりと視線を動かす。「ポタ……ポタ……」と上から血生臭い赤い液体が落ちてきた。どんな人でもあれが何処にいるかなんてすぐにわかっていた筈だ。だが正気を失っていたせいで、俺はすぐには気づけなかった。考える前に走り出していた。

そのおかげで、俺は、生き延びれた。「拓海……ごめんな。お前の分も生き延びるよ……拓海、本当にごめんな……」悲しみがこころの奥底から込み上げてくる。だがそれを超えて、恐怖と復讐心そして責任感が込み上げてくる。前に何かがいる。3メートルはあるだろうか。ものすごく大きい何かが。「これが!雪を喰らうものか!」その時、何故「雪を喰らうもの」と呼んでいるのかがわかった。あれの口のような場所に拓海の凍った死体と思われるものがある。まるで赤い雪を喰らっているかのようだ。その時微かに「たか……せ……さん……にげ……て……」と聞こえた気がした。「まさか拓海、生きているのか!拓海を生きたまま喰らうだなんて、拓海……」その時誓った。絶対に拓海の思いを無下にはしないと。必ず。絶対に!その時涙が溢れ出ていた。山の中を駆け抜けてゆく。後ろから俺を追いかけてくる音が聞こえてくる。(このままじゃ追いつかれる。どうしよう。

あっ!そういえば!。)右側へ方向転換する。右には、前に通ってきた登山道がある。やっぱりついてきている。俺がなにをしようとしているか考えられるような知能はないようだ。そして登山道に着いた。

「やったぞ!」その時、「バキバキッ」と木を折ってついてきている。だがこっちの方が早い。「このままなら逃げ切れるかもしれない。」「拓海……お前のおかげだ。普段ならこんな事考えつかなかった。お前があの時教えてくれたからだ。ありがとな。拓海……」高瀬は、拓海を失った悲しみと恐怖の狭間でもがき苦しんでいた。

物語はここで最終局面を迎えます。恐怖と悲劇の余韻が貴方の心の中に残った事でしょう。

そして雪禍岳の怪異、赤雪、拓海の犠牲――全てが心に深く刻まれた事でしょう。

次の章を待っていてください!

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