第四章【凶事の懺悔⦅きょうじのざんげ⦆】
こんにちは!波佐谷のファンです。
ついに雪禍岳登山の日。期待と不安が交錯し、危険と恐怖の扉が開きます。
ここから本格的な怪異の体験が始まります。
ではどうぞ!
そしてその日が訪れた。雪禍岳を登る日だ。駅集合だったので少し早めに家を出た。早めに家を出たはずだったのに駅でもう拓海は待っていた。「拓海来るの早いな」「だって今日は念願の雪禍岳を登る日ですよ」拓海は、嬉しそうに言った。拓海は、俺と登山の話をする時に必ず「僕いつか雪禍岳を登頂してみたいんですよね」と言う。雪禍岳は、断崖絶壁と連なる木々のせいで登るのがすごく困難だと言われている山だった。そして死者も多くいた。その死因は、大体が崖から滑落して死んでいく人が多い。だが稀に、不可解な死を遂げる者もいた。その死体の上には毎回赤黒い雪が乗っていたそうだ。なぜそんな事が起きるかなんてわからない。だが俺たちには、一切関係のない事だ。考えても意味がない。だけどあんなことが起きたせいで、この山を登るには三人以上必要になった。そのせいで拓海と俺は登る事が出来なかった。だが二ヶ月前に、二人以上で登ることが許可された。だから前々から計画し今日登ることになった。「まず電車で新潟まで行ってからレンタルした車で行くんでしたよね?」「あぁそうだ」拓海は雪禍岳への行き方を完全に覚えていた。「じゃあ行きましょうか」電車に乗り込んだ。窓の風景は、すぐに緑色へと変わっていった。目的地に着いた。「やっぱり新潟は遠かったですねーすごいかかりました」「俺は、そんな感じしなかったけどな?」「高瀬さんが寝てたからですよ。」「確かにそれもそうだな。」実は、4時間程かかったらしい。寝ていたせいで体感は5分で着いたという感じだ。駅から少し歩いてレンタルした車に乗り換えた。だんだんと風景が白一色へと変わってゆく。「うわぁー綺麗ですねー」「本当だな。東京ではこんな景色見れないな」「本当にそうですね。このまま行けばすぐ雪禍岳に着きそうですね」「あぁそうだな……うっ……」「高瀬さん?顔が真っ青ですよ」「ごめん拓海。俺実は……車酔いしやすいんだ。」「そうなんですか!車止めましょうか?」
「あぁ……ありがとう拓海。」その時の高瀬の額は汗だくで、今にも倒れそうな程、顔が真っ青だった。数分経つとだんだんと顔色が治ってきた。「拓海、もう大丈夫だ。」「車を走らせてくれ」そして雪禍岳に着いた。「やったー!着いたー」拓海は、満面の笑みでそう言った。「これが雪禍岳か」上へと視線を変えた。「本当に凄いな」高瀬は、目を凝らして見た。拓海は、どうやって登るのかもう考えていた。木々の隙間を見ていると何か得体のしれない物が吹雪のように通り過ぎたように見えた。(あれは、なんだ?まぁいいか。気分が悪いからそう見えただけだろう)陸は、そう思って気にも留めていなかった。「万が一の為に鍵はこの車のトランクの中に入れておきますね」
「あと登山道は狭いので、もし熊とかがいても安全ですから。熊が出ても絶対に登山道から出ないでくださいね。わかりましたか。」
「あぁわかったよ。覚えておく。」
万が一なんてある訳がない。
ここには経験豊富な登山家の二人がいるのだからと慢心していた。
まず凶事の懺悔読んで頂きありがとうございます。
この先人知を超えた恐怖が少しずつ形を見せ始めます。
貴方も登山の緊迫感と予兆を感じ取ることでしょう。




