第三章【寂店の古本屋⦅しみせのふるほんや⦆】
こんにちは!波佐谷のファンです。
謎の古本屋で手にした本。そこに書かかれたものは何なのか。
貴方も、主人公と共に背筋が凍る感覚を味わうことでしょう。
ではどうぞ!
「はぁ、やっと帰れる」仕事を始めたのが遅かったせいで残業になってしまった。帰る頃には、この街は闇に呑まれていた。ほとんどの店は閉じていたが、何故か、一つだけ光っている店があった。その店を見た時、時が止まったかのように思えた。気になり入ってみると、その店はかなり年季の入った古本屋だった。しかも登山専門らしい。その店の中で本を見ていると、一つの本が目に入った。「雪を……喰らうもの?何だこの本。」
その本は、ボロボロで買う人などいないような本だった。その本の事を店主に聞いてみると
「それかぁ……その本はなぁ、雪禍岳⦅せっかだけ⦆について書かれた本だよ。」
雪禍岳は、次に拓海と行こうとしていた山だった。「この本ください。」別に欲しくは無かったが気になって買ってしまった。「兄ちゃんは物好きだねぇ」店主は不気味な笑みを浮かべていた。「その……を……ひ……は……ゆ……よ」と店主は何か言っていた。しかし風の音でほとんど聞こえなかった。家に帰りすぐにその本を読んだ。「何だこの本。」ネットで調べてみたがどこにも載っていなかった。まるで、この本を自分一人だけが知っているかのような気分になった。この時妙な寒気がした。その後本を読み進めていくと、ある文が目に留まった。「赤い雪を見たものは死ぬ?何だそれ。」そう言って本棚の奥の方へと仕舞ってしまった。後日拓海にその話をした。「僕もそんな話聞いた事もないですよ。」拓海は、そう言いながらスマホで検索していた。「でもその赤い雪っていうのが気になりますね。」「確かに、そうだな。」「赤い雪を見たものは必ず死ぬ……か、まぁそんな本の内容気にするだけ損ですね。」赤い雪なんて存在するわけないと言うように言った。仕事から帰り家に着くとすぐにその本を見た。気がついた時にはもう夜だった。窓の外を見ると雪が降っていた。その雪は、赤黒いように見えた。
まず寂店の古本屋読んで頂きありがとうございます。
謎の古本屋で手にしたあの本との出会いが、今後起こる恐怖へと誘います。この本の存在が、雪禍岳での運命の扉を開く鍵となります。




