1-1 ゆるふわは既に暗闇の中...
天真爛漫、自由奔放なお姉ちゃん。
素直になれない幼馴染。
不幸体質な薄幸美人。
メガネが似合ったこけしちゃん。
クールでかっこいい読書家さん。
いまや「きらら系」という存在は世の中にありふれています。
次なるアニメーションや漫画の題材として誰しもがやすやすとスターになれる、いわば大きらら系時代。
しかしながら不幸にもそういった機会を得ることができない、あと一歩で手が届くのにという方々、所謂「きらら系のなり損ない」があつまる学園がありました。
耿耿院学園。
現役キラ活中の女子のレッスンや、流行に乗ったきらら系活動を後押ししてくれる学園です。
女子力の切磋琢磨に活動内容がトンチンカンな謎活動へのバックアップ、もちろん髪色が綺羅びやかだろうが、服装が意味不明でも無問題。
「好きなことを、好きなように」がモットーの素晴らしい学園です。
そんな最高の学園に私、江戸鮭も一年生としてやってきました。
事情があって周りの方々によりも少しばかり遅い入学になってしまいましたが、今日は転校初日。
これからキラキラ輝く素晴らしい日々が始まるのだと、文字通り瞳をキラキラさせていました。
ですが──。
六月の青空。
校門をくぐったあとに私が目にしたものは、女の子同士の熱戦、いえ一方的な蹂躙でした。