表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
きらら系になりたい!  作者: たべたべ
プロローグ
1/81

0-0 開戦

「きらら系×学園能力バトル!」


サクッと読めるコメディです。


「みんな〜!おまたせ〜!」


「遅いですわもる子さん!ギリギリはやめてくださいまし!」


「そうですよっ!棄権になったらどうするんですっ!」


「もる子、ちゃんとしてもらわなきゃ困るって」


「馬鹿者が」


「ごめんごめん!おまたせ!ごめんね、江戸鮭ちゃん!」


「...は、はい」


私は緊張をそのまま声に乗せて、返事をしました。




今日こそ、もる子さんが待ちわびた日。


学園をルールで縛った生徒会との決戦の日。


私は心を落ち着けるように、今日までの日々を思い返します。


転校初日にもる子さんと出会って、その後すぐに質候しちばそうろうさんを殴り飛ばして。


第二軽音部の皆さんに会ったのも同じ日。

ほたるびよりさんは今よりもっとお喋りで、持鍍金てでらめっきさんは少し穏やかだったかもしれません。

些細ささいさんは全然変わらないですけど。

それに手伝ってくれためったらさんには、感謝してもしきれません。


それから、占い部のいのうさん。

旧きらら部、現おちむしゃの危ない五人組。

配信者のあわさん。

第一軽音部の皆様。

そして風紀委員さん。


色んな方に出会って、色んな方に助けられて、今この舞台に立つことができています。


私たちのキラキラした毎日を取り戻すため。

わくわくできる自由をもう一度皆と味合うため。

誰もが笑って「やりたいこと」ができるように。


生徒会役員の方々が、どんな能力を持っているかは分かりません。

四文字で発した言葉を実現するかもしれません。

キラキラしたエフェクトを出すかもしれません。

触れたものを希釈したり、瞬間移動したり、動きを封じ込めたり、何でも燃やせたり、物をくっつけたり、離したり...。

出会った能力者の皆様よりももっと厄介で、私たちの誰かが一撃でやられることだってあり得るでしょう。


頭を巡る戦いの日々を私の頭が巡ります。

忘れようとしても忘れられませんから。

何もできなかった私がここまで成長できたのは、きっと、いえ絶対に皆様のおかげなのですから、忘れるなんてあり得ません。


私は息をひとつはいてから、壇上に立つ生徒会の面々に目をやりました。


会長は私をまじまじと見つめて、その小さなお口をニヤリと歪ませます。


「ついに今日という日が来たのう。きらら部の面々よ」


静まり返った体育館に、会長の声が凛と響きました。


ですが、私にはその声はあまりにも遠く、微かに聞こえた雨雫くらいにしか思えませんでした。

聞こえてはいるものの、耳に入らなかったのです。

生徒会の方々と相まみえて、戦いが始まるというのに私の頭の中では、また別のあることがグルグルと渦巻きはじめていたのです。


「もる子さん...。戦いが始まる前に言いたいことがあるんですけど、いいですか?」


「ん?なーに?」


準備運動をするもる子さんは、いつもの満面の笑みをこちらに向けました。


「私たちって、きらら系になるために頑張ってるんですよね?」


「もちろんだよ!今日はそのための第一歩!生徒会長をぶちのめさないとね!」


「それなんですけど...」


「うん!」


「きらら系って戦うんですかね...?」




創作の励みになりますのでご評価、ご感想よろしくお願いいたします!

バシバシ書きます!

間違いや質問、疑問点などありましたらご記載頂ければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ