キャラクター紹介7
バベルから出発し、次章に移ります。
その前に、ここまでの人物紹介をさせて頂きます。
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【主要人物紹介】
・イーリエン=ラオ
性別:女性
年齢:43歳
種族:鼠人族
一人称:ワレ
所々白髪が混じった黒髪に、つり目と尖った歯が印象的な女性。
バベル下層街、特に歓楽街に圧倒的な影響力を持つマフィア『柘榴鼠』のボス。
中国訛りの日本語に近いイントネーションで話し、感嘆詞も独特。
年齢の割に見た目や行動が幼く、本人もコンプレックスを持っている。
祖母のウェイジュ=ラオ(後記)に非常に強い憧憬と好意を持つ。
(本編では語られていないが、両親を既に失くし、親族はウェイジュのみであることが影響している。)
相手の力を利用したり、身体の内側に衝撃を与える拳法を得意とし、本人曰く「弱くない」そうだが、メルミーツェはその威力に恐怖を抱いている。
種族特有の魔法、”腐化”は使えるが、基本的に肉弾戦しかしない。
地下貧民街の騒動以降、スラムの発展を望むメルミーツェに協力をして、ブラン商会の後ろ盾となった。
・ジズ=シュオン
性別:女性
年齢:57歳
種族:熊人族
一人称:ワタクシ
紫色の髪を一部お団子に結った、180cmを超える長身の女性。
バベル下層街、特に歓楽街に圧倒的な影響力を持つマフィア『柘榴鼠』の幹部。
中国訛りの日本語に近いイントネーションで話し、口調はお嬢様言葉に近い。
イーリエンを「お嬢様」と呼び慕い、イーリエンからも姉のように想われている。
普段はどんな者にも礼節ある態度をとるが、敵と判断した相手には冷徹になり口調も変わり、嗜虐的な一面を見せる。
種族特有の”身体強化”、”身体硬化”の魔法を併用して、力任せに暴れる戦闘スタイルを得意としている。
周囲からクールな女性と見られているが、実は可愛いものが好きで、イーリエンを妄想で着せ替えをして悦に浸る趣味がある。
・チョンバイ=フー
性別:男性
年齢:128歳
種族:猫人族
一人称:ワシ
金混じりの黒髪の穏やかな顔つきの男性。
バベル下層街、特に歓楽街に圧倒的な影響力を持つマフィア『柘榴鼠』の幹部。
言葉に訛りはなく、優しい老人口調で話すことで好々爺。
ただし、レイコフ(人物紹介3参照)にだけは憎悪を燃やし、「クソ猫」「ぶち殺す」など口調が荒れる。
猫人族だが、その見た目も相まって”虎”に近い印象を受ける。
イーリエンの拳法の師で、拳撃・足撃、全てが身体の内側に衝撃を与える。
彼に掌底で打たれた者は吐血して倒れ込むほどで、メルミーツェはその威力に引いていた。
・カプリス
性別:女性
年齢:71歳
種族:猫人族
一人称:わっち
黒髪黒目の妖艶な雰囲気を纏う女性。
バベル下層の歓楽街、娼館フェーリンの支配人。
廓言葉に近いイントネーションで話し、男女問わずに手玉にとる話術や仕草は、
メルミーツェ曰く「百戦錬磨の手練手管」、らしい。
相手を掌で転がして遊んでいる印象を持たれがちだが、実際は身内と認めた者には相手を最大限慮り、望みを叶えるよう積極的に協力をする一面がある。
感情の機微に聡く、加えて種族特有の”感覚強化”も行使することで、相手の心を見透かした言動をとる。
・スフェン=ネッカム
性別:男性
年齢:33歳
種族:霊鉱精
一人称:ボク
淡緑の髪に常に眠そうに目を半開きにした男の子。
眠そうにしている見た目通りに「~だよぅ」と間延びした口調。
古代種の霊鉱精で種族の特徴として、肉体の成長が遅く、成人しても体躯は子供と大差がない。
外見から受ける印象とは真逆の才能を持つ天才で、造形物であればソレが何に使うか、どんな機能があるかを見ただけで見抜くことができる。
ただし、他者に説明をしようとすると途中で力尽きてしまうのか、文末のIQが極端に下がるので会話には慣れが必要。
メルミーツェも知らないalmAの能力を引き出すことをやってのけた。
メルミーツェたちがバベルから出発する際、「almAから離れたくない」との理由で強引に同行を決め、動力船やメルミーツェたちの武器のメンテナンスを一手に請け負うことになった。
・フィエルテ
性別:男性
年齢:37歳
種族:馬人族
一人称:余
よく手入れされたブロンドの長髪に同色の尾を持つ青年。
地下貧民街のギャング”グラティオ・イーシス”のリーダー。
本編では語られていないが、元々バベルの住人ではなくどこかから流れ着き、身を隠すように地下貧民街へ至った経緯がある。
非常に気品のある所作に、他者を労わる優しい心を持っている。
メルミーツェ曰く、ギャングとは思えない、とのこと。
人格者ではあるが、清濁併せ吞むことが出来ているかは疑問が残り、作中の台詞からも何かに騙された過去がある。
”フィエルテ”は偽名で、本名は不明。
※霊鉱精の特徴
寿命は不明。霊樹精よりは短い言われている。
種族特有の魔法は土、鉱物に関する形状変化。
肉体強度は現存種と大差なし。種族特有の魔法以外の精度が異常に低い。
その他の特徴として総じて短身で成人しても背丈は子供と大差がない。
偏執的な者が多く、一つの分野に対して異様な集中力を発揮する者が多い。
霊樹精と同じく、ある時を境に弱体化した種族でもある。
マナの補給条件は山岳地帯。人工的な建物でも効率が悪いながらも補給が可能。
※馬人族の特徴
地球の人間の3~4倍くらいの寿命。獣人の一般的な平均寿命(250歳前後)。
種族特有の魔法は光に関する魔法であるが詳細は不明。
マナの補給条件は草原地帯、もしくは水源の近く。
【その他登場人物】
・メイグロウ
ヨウキョウの港町オーワダを拠点にする貨物貿易船、立桶丸の船長。
浅黒い肌にがっちりとした鬼人族の男性。
メルミーツェもいかにも海の漢との印象を受けた。
明るくさっぱりとした性格なこともあり、女性好きなのも明け透けに語る。
バベルでは歓楽街で営業している宿にメルミーツェを連れて行き、撃たれかけた。
・ピエタ
淡い緑の髪に彫刻のようにハッキリとした顔立ちの猫人族の美女。
バベル歓楽街の娼館フェーリンの娼婦。
サバサバした性格で娼館でも売れっ子。
・ソシオ
白黒混色の髪の熊人族の男性。
熊人族の派生形で熊猫に近い見た目の特徴。
本編では名前のみ登場のマフィアの三大勢力、メドヴェージに所属(自称)。
ピエタにつきまとっていたが、メルミーツェに撃退された。