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単発仕事
その好奇心が猫をも殺す。
初めて言われたのが中学生の時だった。
私は好奇心でキラキラした目でその友達に飛びついた。
何それ何それ、どういう意味～！
友達は、こいつ何言っても無駄だ、の目をして去っていった。
そんな好奇心を満たしてくれる最近のオモチャが、
メルカリハロ。
タイミーのように、数時間だけの単発仕事を募集している。
マ〇ドナルドとか。ク〇ネコヤマトとか。
一回やってみたかった仕事を、
クリックひとつで体験させてもらえる。
要綱読んで選んで応募して面接して当落して店長と条件交渉する、
一連の作業が一切いらない。
特売探して走り回るより単発でいいから働くほうが、
利益面でも効率がいい。
今日おじゃましたのは喫茶店のル〇アール。
大昔、大病して凹んでた時に実母に連れてきてもらったことがある。
母と食べたサンドイッチが泣くほど美味かった。
自腹で来たことはない高級店である。
どきどきしながら店を訪問して名前を告げた。
すると。
すでに他の単発仕事屋がいた。
募集人員は一名。訪れた単発屋は二名。
どうやらダブルブッキングが発生したらしい。
店もびっくり。私もびっくり。もうひとりの単発屋もびっくり。
しかしすぐに原因はわかった。
なんと。
私が日付を間違えていた。
バツの悪さが絶好調。
こんな日もある。ショボンである。
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