375/477
AI面接
くだんの人材会社の営業ネーチャンが、
電話をかけてきた。
にたぁ、と揉み手でもしていそうな、
満面の笑みで。
「AI面接、受けてみませんか?」
大量採用の派遣の仕事などは、
AIが面接してくれるらしい。
もちろん私は飛びついた。
新しいもの大好きな婆様が、
頭からガップリかじりついてくるのを、
見越したネーチャンの笑みだった。
私はネーチャンの指示に従い、
履歴書と職務経歴書をオンラインで提出した。
そして翌日、返信があった。
私は面接にすら辿りつけずに、書類で落ちた。
あのよ……。
てへ♪ と舌を出してる営業ネーチャン。
言いたいことは多々あるが置いといて。
AIにすらフラれた婆の気持ちを三十文字で答えてほしい。
もし少しでも楽しんでいただけましたら、
評価やブックマークなど、お願いします。




