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よせばいいのに3

ついでに職務経歴書も添削されたので、

直してエージェントに送り直さねばならない。

さいわい翌日の会社はヒマだった。

私は休憩時間にフロアのすみっこで、

職務経歴書の書き直しをしていた。

パソコンのモニタには、職務経歴書の書き方見本、

そのほか転職資料がてんこもり。


そんなデスクを、上役が後ろから見ていた。

自由に生きてるのはよく分かったから、

すこしは俺に気を遣ってくれ。

まさか転職しないよね?

おっさんの視線がそう物語っていて私の背中に突き刺さっていた。

もちろん私は、気にせず作業を続けた。


カンチガイしちゃいけねぇ。

私の本業は、蓮の奴隷である。

今夜締切の職務経歴書なんかは会社でさっさと片付けて、

蓮のための時間をあけなくてはいけない。


上役を無視して書類を仕上げ、私は席を立つ。

背中にいた上役と目が合う。

何か文句でも?

目で問い返す私。

何も言えなくて視線をそらす上役。

変なのが部下にいると上役も大変だよなと同情しつつ。

私は愛息のもとへ帰るのだ。


蓮ちゃん、愛してるよ。

もし少しでも楽しんでいただけましたら、

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