よせばいいのに2
そしてリクルートは、あいかわらずだった。
たまたま性格悪い社員に当たってしまっただけかもしれんが、
営業アシも、エージェントも、どっか高飛車。
なんとなく棘があって、人を見下してる空気感。
きっと私とは相性が悪いのだろう。
いくつか職を紹介された。
エージェントが紹介してくるのだから、
内定もらえる可能性のある職なのだろう。
あくまで空気感だが、数年前とは風向きが変わってきている。
数年前はエージェントは会ってもくれなかったのだから、
時代はたしかに変化している。
紹介される職も、ランクアップしている。
流れ作業のルーチンワーク職が減り、
もっと創造力の要る仕事が増えてるような。
流れ作業はAIに奪われたから、
人間は創造せにゃならん場所へ追いやられたというべきか。
ルーチンのが向いてる人材も少なくないので、
この傾向を良くなったとみるべきかは別問題だろう。
なるほどなー、と感心してたら、エージェントに言われる。
「で?」と。
紹介したこの職に応募するのかしないのか、この場で決めろ、と。
いったん持ち帰らせてもらいます、と返答した。
エージェントがムッとした。
人気案件だよ、明日になったら応募者多数で締め切られてるかもしれないよ、と。
悪徳不動産屋みたいな台詞で、せかされた。
それならますます即答いたしかねますね、とトボけて答えて、
案件は持ち帰らせてもらった。
明日に続く。
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