表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
350/477

タワーが壊れた

やっぱり蓮は怪力かもしれない。

歴代の猫が非力だっただけか。

タワーもボロくなると麻紐が切れるのは、

知ってはいたけど、実物を見るのは初めてだった。


紐が切れて、ほどけた。

この柱は蓮の一番のお気に入り。

なんだかヤバい気はしてたのだが、

ついに切れた。


蓮は麻紐に手をかけて。

爪が砥げない! の顔をして。

私のところへ来て、哀れっぽい目をして、

助けて、と鳴いた。


蓮は頭のいい子だから。

人間なんて大嫌いだとシャーシャーしてた野良あがり期すら、

何か困ったことがあると私に訴えにきた。

この空間の管理人が誰なのかを知っている。

訴えれば叶えてくれる相手だということも。


もう愛しくて泣きそうになる。

あとちょっと待ってくれたら新しい麻紐が届くから、

待ってろよ。

もし少しでも楽しんでいただけましたら、

評価やブックマークなど、お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ