345/477
老婆の恥じらい
あいかわらずローラーシューズで遊んでいる。
そろそろいいかなぁ、と思って。
ついに無料のローラーパークに行ってみた。
一般道路で練習してるとどうしても、
車輪の音、うるさいし。
狭い道にでかい車体を押し込んで通ろうとしてくる車に、
迷惑そうな顔されるし。
顔は隠してるんだが服から年配なのがバレるのか、
通行人には奇異な顔されるし。
なにより、滑りやすいサラサラの地面で滑ってみたいし。
酷暑である。
平日の正午なら人もいないだろ、と思って。
休日出勤の代休を使って、行った。
しかし。
滑れなかった。
でっかいローラーパークである。
行き場がないのか子供たちがいっぱいいた。
酷暑でも夏休みだった。
しかも子供たちは、滑らない。
パークのふちに腰かけて、携帯ゲームをしていた。
しんとした無人の広大な、円形パーク。
ふちには子供たちが密集して座っている。
ここで滑ったら、オリンピックより注目を集めてしまう。
今日がデビューの、ド・下手!老婆が。
すごすごすご……。
もし少しでも楽しんでいただけましたら、
評価やブックマークなど、お願いします。




