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ローラーシューズ3
ついに来た。
かわいい白のシューズ。
もう嬉しくて待ちきれなくて、
夜というのに表に飛び出し、
あやうく車に轢かれるとこだった。
私もドキドキしたが、
轢きかけたドライバーさんはもっとドキドキしただろう。
申し訳ない。
とりあえず乗れている。
しかし。
ブレーキがない。
インラインローラーやローラースケートにはあるが、
シューズにはない。
手すりにつかまるか慣性の法則で停まるしかない。
自転車並みのスピード出したら、たぶん死ぬ。
これ乗って出社したら、上層部がキレるだろう。
きさま立場をわきまえろ、とな。
でも楽しい。
すいっと進む感じが、めちゃくちゃ楽しい。
猫と離れるのが嫌で、会社に火をつけたくなる朝、
これ乗って出社できたら気分よくなるだろうにな。
『戦士の休息』
~真夏の島のバカンスで、失くした息子が教えてくれた大切なこと
https://ncode.syosetu.com/n4211jh/
小説もヨロシクです。
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