どこまでもついてくる
朝、起きて。
顔を洗おうとして洗面所に行く。
蓮がついてくる。
洗面台に立つとすぐ後ろに蓮がいて。
あんまりにも可愛いから、抱っこする。
ユラユラしながら、かわいいね、かわいいね、て囁いていると、
蓮が嬉しそうに喉ゴロゴロする。
朝ごはんを支度しようとキッチンに立つ。
蓮がついてくる。
すぐ後ろでちょこんと座って、きらきらの瞳で見あげてくる。
あんまりにも可愛いから、抱っこする。
かわいいね、て囁いていると、
蓮が嬉しそうに喉ゴロゴロする。
毛皮に顔を埋めて深呼吸して、いい匂いにうっとりする。
あっというまに時間が過ぎて、朝ごはんが猫の香りだけになったりする。
着替えようとしてクロゼットへ行く。
ウォークインの中で何を着ようか迷っていると、
蓮がついてくる。
すぐ後ろでまんまるな瞳で見あげてくる。
あんまりにも可愛いから、抱っこする。
かわいいね、かわいいね、かわいいね。
囁いて、喉ゴロゴロに聞き惚れていると、
服を選ぶ時間なんてなくなる。
私がいつも、
いいかげんな化粧をして、
なんとなく腹ぺこで、
どうでもいい服を着ているのは、
猫が可愛すぎるからであって、私は悪くないと思う。
『不道徳でいこう!』
猫の、猫による、猫のための株式会社。化け物アリスが狙撃銃で奏でる、バトルアクション細腕繁盛記
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小説もヨロシクです。
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