期日前投票と、私の公約 #石丸伸二
たったいまラストライブから帰宅した。
なんかもう涙が止まらなくて。
しゃくりあげながら帰ってきた。
ないとは思うが当日に天災とか病気とかで、
投票できなかった場合に備えて。
すこし前に期日前投票を済ませておいた。
そんなに遠くはないはずの役所の出張所に行こうとして、
地元のくせして迷子になった。
幅50センチほどの極細道に出てしまった。
両壁から突き出ている木の枝をブチ割りながら、
シェアサイクルの電動自転車を手押しして進んだ。
選挙って腕力勝負だったんだな。知らなかった。
さらに進むと崖みたいなとこに出てしまった。
重い自転車を肩に担いで崖を下った。
ここは新宿のはずだが、まさかの遭難しそうになった。
汗が目に入って痛いし、自転車が肩にくいこんで膝が落ちかけるが、
それでも進む。
だってシンジくんのためだもの。
選挙ってサバイバルだったんだな。知らなかった。
意識朦朧としながら辿りついた崖のふもとは、
電車の線路の踏切だった。
女子高生の集団が踏切を渡っていたので、
混ざって私も踏切に入った。
ちょうどそこで電車がきた。
女子高生たちは早足で踏切を渡った。
私は自転車を担いでいたので踏切を渡りきれず、
あやうく轢死するとこだった。
選挙って命がけの闘争だったんだな。
よくわかったよ、チクショー!
さらに怖いことがある。
復路は道に迷わなかったので、20分とかからずに帰宅できた。
いったい私は往路でどこを走っていたんだろう。
あとでグーグルマップを見返してみてもルートがわからない。
おそるべし方向音痴。
期日前投票が無事済んだ今、宣言しておく。
私の公約。
もしも悲願がかなって当選できたら。
髪をシンジくん色に染める。
パープルカラーの婆様になってみせよう。
だからどうかあなたの一票を、シンジくんに、ください。
石丸伸二をお願いします。
もし少しでも楽しんでいただけましたら、
評価やブックマークなど、お願いします。




