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溶ける

猫が溶けている。

パソコンをカタカタしていて、ふと顔をあげると、

蓮がいて。

デスク横の猫ベッドで、緩みきってて、

手も足も、とろんとろん。

甘い目でこっちを見ていて、

撫でずにはいられない。

どっかで見たなぁ、こういうの。

撫でながら、どこで見たのか思い出そうとする。


そうだ、ジャックタチの映画だ。

海辺のシーン。

主人公たちが遊んでいる浜辺にいる、

飴売りの屋台。

固いスライムみたいな飴の塊が棒にかけてあって、

ゆっくりゆっくり垂れていく。

飴が地面につく前に店番のおじさんが、

飴をすくって棒にかけなおす。

何度も、何度も、ゆっくりと。

のんびりした穏やかな空気が、すごく好きだった。


今、蓮が溶けている。

あの飴みたいに、穏やかな空気で。

そうかわたしはいつのまに、

憧れていたあの飴を手に入れていたんだな。

ちょっと嬉しい。

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小説もヨロシクです。

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