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クリーニング5
デレデレになってクリーニング屋さんを送り出し、
誰もいなくなった我家。
私は膝から崩れ落ちる。
数日よく働いて、くたびれた。
数日ずっと掃除していた。
いつも家具もどかして掃除はしてたが、
いつも以上に念入りにした。
そして。
この二年弱ずっと開けなかった窓のすみから、
黒い毛をみつけた。
椛の痕跡。
たしかに彼がいた証。
窓辺で甘えて顔をスリスリしていた彼の、
雄々しいイケメンな佇まいを思い出す。
会いたくて会いたくて会いたくて。
亡くした彼を思って、音もなく崩れている。
『DIAMOND 3』
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小説もヨロシクです。




