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クリーニング4
クリーニング屋さんは、ちょいと遅刻してきた。
私自身は遅刻恐怖症である。
十分前には到着し、近所のコンビニで時間調整し、
約束時間ゼロ秒でお客様宅の呼鈴を押すタイプである。
しかしそれは金融営業だった頃の文化にすぎない。
相手を見下してする遅刻なら今後の付き合いは考えるが、
そうでないなら目くじら立てるほどでもない。
評判のいいクリーニング屋さんなのは分かっていたので、
気持ちよくお仕事をしていただいた。
クリーニング屋さんはゲージをのぞいて目を細めた。
「かわいいですね」
はい。かわいいんです。
ものすごくかわいいんです。
世界一かわいいんです。
まちがえました宇宙一かわいいんです。
私の目尻は床まで下がった。
そのたった一言のためだけでも、
三万円を払った価値があったと思った。
ええもう蓮様は宇宙一かわいいんですよ。
へっへっへっ。
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小説もヨロシクです。




