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たかがハムカツ2

訴状添付し、コンプラ相談室あてにメール送信ボタンを押したら、

気が晴れたらしい。

私はなけなしの正気をかきあつめて仕事に戻って、

事件そのものを忘れて日々を過ごした。


ある日。

話したこともない重役に、いきなり呼び出された。

送った訴状が、えらいとこまで届いたらしい。

食堂のおっちゃんをイジメるな、と。

逆さに振っても血の一滴も落ちないレベルに、

ぎゅうぎゅうに油をしぼられた。


重役いわく。

「人の仕事をここまでキツい言葉で責められるほど、おまえの仕事は完璧か?」

それを言うなら逆にアンタこそ私の成績を認識してるんだろな。

連日この好スコアを出してる私に言うか?


重役いわく。

「ハムカツだろうとコロッケだろうと、どうでもいいだろ!」

ふざけんな。肉屋で値段を比較してくれ。

コロッケはここの安月給でも買える値段だが、

ハムカツは二十円も高いんだ。


重役いわく。

「安月給だろうと給料は給料だ。勤務時間中は仕事しろ!」

うん。最後のその説教は同意する。

だから給料を上げてくれ。ハムカツ買えるレベルでいいから。


私は戦った。しかしハムカツの重要性はご理解いただけなかった。

とりあえず重役とは手打ちということになり。

訴状の目的である食事代の返金は叶えられた。

安月給からひねりだした五百円は無事に帰還した。

『DIAMOND 3』

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小説もヨロシクです。

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