ハトと食事
昔のことを、ふと思い出す。
昼食でマックに行った。
ポテトが全サイズ150円くらいのキャンペーンをしていた。
サンシェードの下のテラス席でのんびりと、
ポテトを一本ずつ口に運んでいたら、
ハトがきた。
地面に落ちたポテトをつついていた。
私のも分けてあげたかったが、塩がついている。
ハト用に塩抜きを頼ませていただくべきか考えながら、
一心不乱なお食事姿を眺めていた。
そこへ店員さんが飛んできた。
あわてた様子でハトを追い払った。
ハトも慣れてるらしくて、すぐ逃げた。
どうやら店員さんは私に気を遣って、
衛生的な食事環境を提供しようとしたらしかった。
「すいませんすいません、こんなのは蹴って追い払ってもいいんですよ!」
おもてなしのつもりなのは伝わった。
飲食店。保健所の指導もあるだろう。
しかし。
世の中にはハトを愛でながら食事したい人もいるんだよ。
そのためのテラス席じゃないのかい。
と思ったとたんに腹の底からドス黒い声が出た。
「ハト、いじめないでください。動物虐待ですよ」
店員さんが、おびえて逃げた。
後ろ姿がハトに似ている気がした。
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小説もヨロシクです。




