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自由3

※業種はフェイク。auショップの店頭あたりをイメージしてほしい。

私は可愛い店員さんである。


4、南米系かな、巨乳のお姉ちゃん軍団が来店される。

英語でない言語でまくしたてられ、通訳を呼ぼうとすると、

お姉ちゃんが叫ぶ。

「ワタシ、ニホンゴ、デキルー!」

これが唯一の喋れる日本語らしい。

たぶんスペイン語だろうとアタリをつけて、テーブル下でこっそり翻訳機を起動する。

どうやら最新機種をゼロ円で欲しいらしい。

しかも。

ひとつの携帯を十人くらいで共用するらしい。

通話料も踏み倒す気満々なのが丸わかりで、

もうトラブルの匂いしかしない。

私はにっこり笑って、ご案内した。

あなたたちの望むものがあちらにある、と。

ワンブロック先の、ライバル店のワイモバイルを。


5、続いてのお客様は、東洋系。

ハングル語でギャンギャン怒鳴ってるのを要約すると、

料金を支払っていないので携帯を止められた。

金は払わないが携帯は繋げ、と。

いわく、わざわざ出稼ぎにきてやってる私は可哀想なのだから、

今すぐ携帯を使えるようにしろと仰せになられる。

じつはものすごく多い苦情のひとつなので、私たちも慣れている。

慇懃無礼にばか丁寧に、料金システムをご案内さしあげると、

お客様は癇癪を起こして店を飛び出してゆかれた。

せめて交通事故に遭わないでくださるよう店員としては祈っている。


明日に続く。

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皆様からの反応が、明日の元気になってます。

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