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幸せの色
真夜中に。
足元でごそごそ音がして。
足をかじられて目が覚める。
うすらぼやけた頭で闇に目をこらし、
痛みのあるほうへ目をやる。
なんだか暖かそうな塊がある。
嬉しそうに愛しそうに、人の足に頭こすりつけて、
はむはむと足を噛んでいる。
おどかさないよう小さな声で、
蓮ちゃん、と声をかけてみる。
それは声を無視して、はむはむし続けている。
針で刺されるようで痛いのだが、
なんだか幸せそうなので、咎める気にもなれなくて。
闇の中でもぞもぞしているそれを見ながら、
また眠りに落ちる。
幸せとはシャム色をしているのだと、
はじめて知る。
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