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誰にも読まれなくても書きつづけなければいけない「想い」というやつについて

少女の頃、趣味で小説を書いていた。

某軍団系の巨匠の弟子になって脚本も書いていた。

当時はネットが発達してなくて、自分でコピー製本して関係者に配ってた。


のち、友人との共著で本を出版した。

当時はブログでローカルインフルエンサーしてて。

動物愛護に関する哲学の本という面倒くさい本だったのに、

ブログ仲間が買ってくれてた。


時は流れて。

癌や離婚や失業やらの人生イベントが終わって生活が落ち着いて。

物語執筆を再開した。


出版不況と聞いてはいたが。

なるほど。

拙著「DIAMOND」。誰にも読まれていない。

ツイッタで宣伝したら、フォロワ1600人いるのに、読み手、ほぼ0人。

友人に配っても、読んでもらえなかった。

ジャンルが苦手な人もいた。

読んだと嘘をついて偽の感想くれた人もいた。

来週読むと言いつつ永遠に読まない人もいた。

タイパ重視の現代人には、文章という手法が時代遅れかもと思う。


それでも。

文章で描く物語という形でしか、他人に何かを伝えられない人も、いるんだよ。


人間として何かが欠けているのかもしれない。

普通に人と話をするだけでは満たされない。

架空の命と架空の舞台を使って、物語という形を編み物のように紡ぎつづけ、

誰かの目に触れてほしいと願いつづける。

そういう哀れな生き物が、ここにいる。


小説がこんなにも疎まれる世界で、私はどう生きればいいのだろう。

誰かに読んでほしくて、ほしくて、ほしくて。

脳から血が出るほど悩んで苦しんで。

あちこち彷徨ってから、投稿サイト「小説家になろう」に漂着した。


今、それなりに幸せでいる。

ごくわずかな人数ではあるけれど、作品が誰かの目に触れている。

お気に召してはいただけなかったようで「いいね」はついてないけれど、

それは時代のせいじゃないから精進しよう。

顔もわからない誰かが、義理でなく読んでくれている。

私は独りじゃないと思えることが、嬉しくて泣ける。


来てくれて、ありがとう。

あなたの足跡のおかげで、今日も生きているよ。

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