表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
168/477

椛の門

椛を亡くしてから、二ヶ月ほどが経った。

彼と初めて出会ったのは会社の門。

暗がりから飛び出してきた姿を、今も覚えている。


もう一度、会いたくて。

毎晩、会社の門を見ている。

奇跡は二度は起きないことを、

わかっているけど、あきらめられない。


いくつもある柵状の門扉。

一番端の金属製の柵の隙間から、

彼は出てきた。

私をみつけて、嬉しそうに飛んできてくれた。


その扉にしがみついて奥をみつめる。

夜闇は無人。

人が通るための場所ではない何かの機械類と雑草が茂る。

何度も、何度も、同じ闇をみつめてきたけど。

今夜も、誰もいなかった。

誰も。


最近ますます、会社が嫌いになりつつある。

もし少しでも面白いと思っていただけたら、ブックマーク、評価をお願いします。

皆様からの反応が、明日の元気になってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ