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第四話・カスタマイズ!

 お店で色々と銃を見て回った日から二日経った日の夜。


 私は自分の部屋で箱から出し状態のAK-74Mと説明書、それに買ってきた諸々のカスタマイズパーツ達と向き合って睨めっこをしていた。


 そして、その様子を妹がベッドの上から眺めている。


「えっと......ここ押せば折り畳めるのか」


 実際の戦いになったら折り畳み機能使う場面はないかもしれないけど、普段持ち歩く時とかにはバックとかに入れられて重宝しそう。


「これでサイトの調整が出来るんだ」


 光学サイトを乗せるつもりなのでアイアンサイトを使う予定はないけど、リアサイトの部品を前後させたりしてみる。

 ついでに付属品のパーツでフロントサイトも意味もなく調整する。


「お姉ちゃん、いつまでそれ動かしてるの?」


 いつまで経ってもAKのカスタマイズをしない私を見かねて妹が声を掛ける。


「ごめん、ごめんつい夢中になっちゃって......」


 私はAK-74Mと同じ段ボール箱に入っていたカスタマイズパーツを取り出す。マイクロドットサイトはお洒落なデザインの箱に入っていたけど、マウントとダストカバーは結構雑に梱包されていた。


「まずはダストカバーだよね」


 金属製のダストカバーを包んでいる透明なプチプチとテープをハサミで雑に切って開封する。

 届いたダストカバーは初期のダストカバーよりも角ばったデザインで格好良い。 


「ここを押せば......って硬いな」


 説明書には、ダストカバーから少し飛び出てる突起みたいな部分を押すと、簡単にカバーが取れるとは書いてあるんだけど、ボタンが固くてなかなか取れない。


 押し方が間違ってるのか、それともただ私の力が弱いだけなのかな?


「貸して......あっ取れた」


 非力な私ではなく妹がボタンを押し込むと、簡単にダストカバーが外れる。


 カバーが取れてバネが剥き出しになった状態のAKも、普段よりも無骨な際立った感じがあって、これはこれでカッコいい......


「それで次はアイアンサイトか」


 私が買ったカバーはZenitのb-33をモデルにして作られたものらしいのだが、説明書によれば、AKのリアサイトが乗っている状態だと取り付けられないらしい。


 なので、リアサイトを押し込んで外す。こっちはカバーよりも簡単に外れた。


「えっと溝を合わせて」


 リアサイトとダストカバーを外せば、後は買ってきたレールが着いたダストカバーを付ければ良いだけになる。


「おっ出来た」


「簡単にはまったね」


 ダストカバーを押し込んで本体に嵌める。そして、付属のピンをリアサイトが有った場所にある穴に合わせて打ち込めば、しっかりと固定される。


「じゃあ後はサイトだけだ」


 ここまで来れば後は楽な仕事だ。

 

 取り付けたダストカバーに付いているマウントレールは20mm、いわゆるピカティニー・レールなのでマウントベースを着けて、その上からサイトを乗せる。


「おぁかっこいい」


 ただカバーを交換してサイトを付けただけなのに、何故かテンションが上がる。


「って......ゲームと違って視認性良くないんだな」


 覗いてみると、レンズが青み掛かっているような感じで、ゲームに出てくるようなサイトのような覗き心地ではなかった。


「まぁお姉ちゃんが買ったのってあんまり高くないしね」


 確かにそうか考えれば、この覗き心地は値段相応の物なのかもしれない。それと、取り付けた位置に少し違和感があるので、それのせいで覗き心地が悪いのかも。


「これだとサイトの圧迫感が強いな......」


 手前過ぎたサイトを少し奥の方に取り付けし直す。


「こっちの方が良いね......鈴はどう思う?」


「どう思うって言われても私は詳しくないし......気持ち覗きやすくなったかな?」



 部屋の中で銃を構えてみたり、意味もなくコッキングレバーをガチャガチャして弄ったり、リロード繰り返しているとスマホの通知音が鳴る。


 確認してみると部活のグループラインに種島さんがメッセージを送っていた。


[次の部活から買ってきた銃を持ってきてください]

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