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第1話 1人目の攻略者(1)

やっと始まりましたメインストーリー!!

 

 執事に連れられてやってきたのは家で1番大きい応接室。


「はぁ、なんでもうこんなことに。」


「お嬢様?どうかなさいました?」


「い、いぇ!なんでもないわ!」


『?』と不思議な顔をしているこの執事は私の専属執事アルト。こっちの世界の私はまだ5歳。アルトは7歳で、アルトの家は代々このレクイレブ公爵家に務めてくれている。


 アルトは私にとって数少ない同世代の友達、のようなもの。仕事がない時は友達として遊んでくれるし、堅苦しい敬語だって使わない。


 正直タイプではないがかなりの美形だ。これで攻略対象じゃないってことは攻略対象はもっと美形ってことなのかしら?そんなことを考えていたらもう扉の前に来てしまった。


 この重い扉が空いたら向こう側にはルーク様が、、、と考えるだけで気が重くなる。


 そうしている間に扉が空いてしまった。


 目の前には攻略対象の1人目、この国の王太子様であるルーク・サイラス・レイン様とその両隣には王様と皇妃様。そしてその向かいには私の父と母が座って話をしているようだった。


「はじめまして。私はレクイレブ公爵家長女、サーシャ・レクイレブ・ルクトでございます。」


 そう言って習ったばかりのタジタジな挨拶をこなす。


(あぁ、恥ずかしい!!前世の私はこんな挨拶したことないんだから出来るわけないじゃない!?)


 と恥ずかしくて赤らめた顔をゆっくり元に戻すと、ルーク様と目が合った。


 するとルーク様がにこりとそれはもう美しい顔が500割増に見えるぐらいかっこいい笑みを向けてくれた。


 正直に言って目が離せないほどにかっこいい。攻略対象はこんなにも脅威的な存在なのかと、このゲームのヒロインがメンヘラが気にならないほどにゾッコンになってしまうのも分かるなと納得していると、


「サーシャ、こっちに来て座りなさい。」


 と父に呼ばれていることに気がついた。


 目の前に座っている王家の皆様はそれはもう周りにキラキラが飛んでいるように見えるほど存在が輝いていて、王家とはこのような存在なのね。と改めて実感していた。すると


「サーシャ嬢と言ったね。いつもサラエスのやつから聞いていたがとても可愛らしお嬢さんだ」


 と王様が私に話しかけてきてくれた。ちなみにサラエスとは私の父の名前で王様の右腕として働いている。


「あ、ありがとうございます!ルーク様もとてもかっこいいです///」


 と私が恥ずかしがりながら返事をするとこの場にいる大人全員が あらあら照れちゃって とでも言いたそうな生暖かい目で私を見ていた。アルトを除いて。


「サーシャ嬢。今日ここに来たのは他でもない。ぜひうちの息子と婚約を、と思ってね」


 やっぱりか。と思いつつこのゲームについて思い出していた。




 確かにルーク様とサーシャは2人が5歳の時に婚約が決まっている設定で、ゲームの開始は魔法学校への入学から始まるはず。そのままルークルートを進んでいくとメンヘラ化したルークさその他の攻略対象に奪い合いをされた後結結局予定通りルークと婚約し、溺愛され城に軟禁状態にされて2人は深く愛し合って行くのでした。

とゆうなんともカオスなハッピーエンド??で終わる予定なのだが。


 って私はそんな人生は嫌よ!軟禁だなんて!しかも今か妃教育にそのほかのお勉強も始まって自由なんて1ミリもない生活を送るなんて!!!


なんとしてでもエンディングは変えなくては!!ストーリーを知っている私ならばできるはずよ、、多分。


 そもそも王様の話を断れる人なんてこの世界には存在していない。そう、私はもう既に婚約者になるという道しかないのだ!!




「まだ5歳ですし少し早い気がするのですが、、」


 と父は言ってくれたが


「貴族ならば5歳で婚約など珍しくはないじゃないですか、それにサーシャ嬢はとても可愛らしい子だわ!!こんな子が我が娘になってくれるなんてっ!」


 と王妃様までもが認めてしまった。


 結局父も母も認めざるおえなくなってしまい、大人はまだ話があるから!!と、ルーク様と私は2人で違う部屋に連れていかれてしまった。


 あぁ、今から2人だなんて気が重くなる。そんなことを考えていた私はドアの前で立っているアルトの複雑な表情にも気がつかなかった。


攻略対象は3人のはずですが??

まだまだ出てきていないキャラクターも沢山います!

本格的にゲームのストーリーが始まっていない今サーシャには何が出来るのか、どうなるのか続きが楽しみですね(●︎´▽︎`●︎)

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