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ロリビッチ

作者: クソラノベ量産機

 俺の名はロリビッチ、何処にでもいる普通の子供好きだ。


「はぁ……、今日も少年少女達を怖がらせてしまった。」


何故なら俺の顔は厳つく子供に愛されるような爽やかイケメンではないからだ。


「今回で孤児院で働く事を断られたのも98回目だ…あと2回ダメだったら諦めよう……。」


最近、俺はおかしくなってしまったのかと思える現象が起きている。


それは、少女の躰からロリッ!ロリッ!といった音が聞こえてくるようになったのだ。


「あちこちから聞こえてくる、耳を塞いでも目で見えるように文字みたいなものが少女から出てきてるし……いったい俺はどうしちまったんだ?」


あまりにも奇怪な事が起こり過ぎて目と瞑り耳を塞いでいると後ろから誰かが肩に手を置いてきた。


振り返ると豊満な胸とスラッとした美脚で赤く長い髪を靡かせる女性が微笑みながら俺に話しかけてきた。


「貴方も“ビッチ”に目覚めたようね。」


「は?」


唐突に訳の分からない事を女性が言ってきた。


「なんだよ、ビッチって……。」


「そんな怒らないで、私は貴方のようにビッチに目覚める人を捜してたの。」


「別に俺は怒っていたわけではない、この顔は生まれつきだ。」


「それはそうと貴方、最近この辺で少年少女達が失踪する事件が多発しているのはご存じ?」


女性は最近話題になっている事件について語りかけてきた、おそらく俺を疑っているのではないだろうか。


「あー、勘違いしないでね別に貴方を犯人だなんて思ってないから。」


「そりゃどうも、で? その事件がどうしたんだ?」


「ここ最近、大々的に秘密結社を名乗る誘拐犯が現れたのよ……その名も……」


女性が秘密結社の名前を言う前に俺の愛する少女の悲鳴が聞こえてきた。


「きゃああああ!」


「何だ!? ロリの悲鳴!!」


「話は後ね、今は悲鳴の娘を助けに行きましょう。」


「場所は、ここから直ぐ一つ目の路地を右に曲がった所だ!」


俺達は悲鳴の場所へと辿り着くと左腕に少女を抱えた前進黒タイツのガチ勢と書かれた変態と出会す。


「おい、そこの変態! その麗しくも儚い少女に何をした!」


「むぅ? 何だ、貴様は我ら秘密結社“ロリショタガチ勢”の邪魔立てをするなら容赦しないぞ?」


「ロリコショタガチ勢って、さっき言おうとしてた奴か?」


「そうね…まずは、捕まっている少女を助けましょう。」


「私がビッチを使うから、その間にあの娘をお願い。」


「よく分からんが、よく分かった。」


女性は両腕を真っ直ぐ突き出し、指でハートを形作ると前進黒タイツの男は躰が動けなくなってしまう。


「何だ、躰が動かん!?」


「今の内にあの娘をお願い!」


「了解した!」


俺は女性が変態を動けなくしている間、少女に触れようとした時あることが脳裏に過る。


(あれ、俺……少女って……どう触れれば問題にならないんだ?)


「何をしているの! もう限界よ!!」


「はっ! そうだった何も考える事なんてない、元々俺は怪しまれる人間なんだからベタベタ触っても許されるはずだ!」


女性のビッチが解ける瞬間、俺はロリを変態から救出し黒タイツを蹴り飛ばす。


「おらぁ!」


「ぐはあっ!」


前進黒タイツの変態は、俺の一撃をくらい気絶してしまったようだ。


「何とかなったわね。」


「おい、大丈夫なのか? この娘、全く起きないぞ!?」


「大丈夫、寝てるだけみたい……とりあえず親御さんの所に帰してあげましょう。」


「そうだな。」


こうして少女を親御さんの所に送り届けたわけだが、失礼な事に俺を犯人扱いした挙げ句謝るどころか睨みつけてきやがったのだ。


「うちの娘をありがとうございます、で……そこの怪しい奴は本当に誘拐犯じゃないんでしょうね?」


「何度言えば分かる、俺は誘拐犯じゃねえよ! 誘拐犯なら此処にいねえよ!」


「本当ですよ、手伝ってくれましたし嘘は言っていません。」


「そうですか、なら良いのですが……。」


まるで俺を不審者か何かと勘違いしているように思えた、だから俺は大人は嫌いなんだ。


「ところで、あんた名前まだ聞いて無かったな……俺はロリビッチ・リトルスキーだ。」


「良い名前ね、私はナンテーロ・イノショタッテよ。」


(俺程ではないが、ひでぇ名前だ……。)


「そういや、ビッチってなんだ? イマイチ理解出来ないのだが。」


「まだ説明してなかったわね、ビッチってのはロリコンやショタコンが目覚める能力の事よ。」


「なるほど、つまり俺にもナンテーロみたいな能力が使えるって事か?」


「それは、少し違うわね私のビッチは束縛だから貴方のビッチはまだ分からないわ。」


どうやら、ナンテーロが言うように俺にもビッチとかいう能力が備わっているようだ。


「俺には、その能力の使い方が分からないのだが?」


「問題無いわ、その為に貴方をスカウトしにきたのだもの。」


「スカウト?」


「ええ、例のロリショタガチ勢なんていう非道な秘密結社を潰す為にね!」


「確かに、あんなに少女にベタベタと触れるようなけしからん秘密結社は潰したほうが良いな!」


そして、俺はナンテーロと手を組み変態集団で構成されているであろう秘密結社ロリショタガチ勢を潰す為にビッチ習得の練習をするのだった。


練習を始めて1週間が経過し、躰に変化が起き始めた。


「むっ! これは、数メートル先に少女同士が愉しく会話をしている時の匂いだな!」


「徐々にビッチを使い熟してきているわね、その調子よ。」


俺はある程度ビッチについて理解でき、数メートル先にいる少女の感情を匂いで察知出来るようになっていた。


「ん、待てよ……この能力を使えば誘拐された少年少女達の居場所が分かるんじゃないか?」


「それは名案ね、早速捜しましょ!」


ナンテーロと共に誘拐されたであろう少年少女達を救うべく匂いを頼りに捜していると、ある場所に辿り着く。


「おい、冗談だろ?」


「ここって、孤児院……よね?」


少女特有の恐怖を発している時の匂いが何故か何度か通っていた孤児院の中からしているのだ。


すると中から、何時もの中肉中背のオバサンがでてきた。


「またアンタかい! いい加減にしないと通報するよ!」


「今回は、別要件だ!」


「貴方……、ロリショタガチ勢のメンバーね?」


「な、何を訳分からない事言ってんだい!」


明らかに目が泳いでおり、大量の汗を掻きはじめ少しばかり後退っている。


「当たりね、悪いけど少年少女達は解放させてもらうわよ!!」


「バレたのなら仕方ないね、アラサーの力…甘く見るんじゃないよ!」


「来るぞ!」


おばさんは衣服を脱ぎ捨てると、その下には前進黒タイツの変態と同様の姿をしショタと白字で大きく書かれていた。


「さーて、どうしてくれようかしらねぇ……。」


オバサンは両手で自身の腹に触れると脂肪の塊を取り出し、それをちぎり投げつけてきた。


「そーら、これでもくらいな!!」


「うぉっ! 危ねえな!!」


俺はギリギリでオバサンの脂肪を避けるがナンテーロには命中したらしく脚にオバサンの脂肪がくっついており移動しにくそうになっていた。


「しまった! ……って何よコレ!?」


「ククク、これがオバチャンのビッチ……メタボリックコントロールさ! 一度脂肪が付いたら最後……並大抵のダイエットでは決して落ちない厄介者さあ!」


「ナンテーロ!!」


「だ、大丈夫……問題無いわ。」


「強がりを言うな大きな小娘が、どう足掻いたところでアタシのしつこい脂肪は取れはしないよ!」


しかし、ナンテーロは不敵な笑みを浮かべものともしない顔でオバサンに語りかける。


「貴方は一つ、大きな勘違いをしているわ。」


「勘違いだって?」


「確かに脂肪は女性にとっての大敵……でもね、切っても切り離せない友でも有るのよ!!」


「はっはー! そんな強がりで、脂肪を取る事なんて………なっ……バカな、脂肪を吸収しているというのか!?」


ナンテーロに付いたオバサンの脂肪は脚から腰に、腰から腹部に行き、そして吸収された先はなんと豊満な胸に行き着くとボイン!と音を鳴らし揺れる。


「フフッ、これで分かったでしょう? 私のビッチは一つじゃないのよ!」


「何か凄いモノを見た気がするな……。」


オバサンは負けを認めたのか、膝から崩れ落ち気絶してしまったようだ。


「そうだ、ロリッ子達は無事か?」


俺達は孤児院に入り、子供達の様子が変な事に気がついた。


「妙ね……、この子達さっきから意識が抜け落ちたように何も喋らないわ。」


「そうだな、普通なら見えてたロリッ! ロリッ! といった音が聞こえてこない、そのうえロリッと視覚で見えないのも変だ!」


「他に調べられそうな場所はないかしら。」


「ん、なあアレ……影になってて分かり難いが壁の端っこ地下室に行けそうな階段が見えないか?」


俺は何となく気になった場所を指差すと、どうやら地下室への入り口だったようで二人で地下へと降りていくと誰かの声が聞こえてきた。


「やれやれ、誰です? 私のロリショタ愛され計画の邪魔をしにきたのは。」


明らかに今までの奴らとは違うオーラを纏っているのが肉眼でわかる前進黒タイツの女性が背中を見せている。


「ナンテーロ、おそらくコイツがロリショタガチ勢のリーダーだ!」


「そうね、あんな幼気なショタを自分勝手な理由で精神汚染するなんて許せないわ!」


女性が振り返ると、そこには今までビッチにより匂いで場所を把握していたであろうロリッ子が隣にたっていた。


「おい、お前その子に何をした! ロリ音も匂いも感じ取れなくなったぞ!!」


「気持ちの悪い方ですね……。」


「そんな事より、ロリショタ達になんて酷い事するのよ! あれじゃあ純粋にショタを楽しめないじゃない!」


「理解できかねるな……これだからエンジョイ勢は……、私はビッチを使い自分の思い通りにロリもショタも操りたいだけさ!」


「何だと? 勝手な都合でロリとショタの感情を奪ったとでも言うのか!!」


女性は溜息を吐くとゆっくりと両手を広げ語りかける。


「そうね……、だってそうでしょ? ロリもショタも私が何の害も与えて無いにも関わらず急に泣き出したり、突然距離をとって逃げ出したりするのだもの。」


「だから、感情を消したって言うの?」


「その通りよ、感情さえ無ければ私は愛される事が出来るのだから…こんな風にね。」


そう言うと女性は膝を曲げると近くのロリが頬にキスをする。


「違う……。」


「違う? 何が違うって言うのかしら、羨ましいのは分かるけど……。」


「お前のやっている事は洗脳だ! 決して愛されている訳じゃない!!」


「そうよ! 貴方は間違っている……いえ、狂ってるわ!」


「なら、どうするのかしら?」


「「お前を倒して、子供達の感情を取り戻す! 覚悟しろ!」」


俺達が戦闘態勢をとると女性はロリッ子を離れさせ、名を名乗る。


「良いでしょう、無駄な事ですが相手しましょう……私の名はローリィ・ショータイム! 全てのロリショタを統べる者!!」


(まずは、様子を見た方が良さそうだな……。)


そう思考を巡らせていると地下室に上の階にいた洗脳された子供達がローリィと俺達をいつの間にか囲んでいた。


「何で子供達が地下室にいるの!? まさか貴方、子供達を人質にとる気じゃないでしょうね!!」


「まさか私のビッチの恐ろしさ、とくと味わうが良いわ!」


ローリィがパチンッと指を鳴らすと子供達が一斉に声を荒げる。


「ローリィお姉ちゃんを虐めるな!」


「そうだそうだ、ローリィお姉ちゃんは優しくて美人だしお前なんかの何倍も良い人なんだ!」


「不審者は出て行けよ! ローリィお姉ちゃんとの時間を無駄にさせるな!」


「ち、違うの! 違うのよ、私は貴方達を救おうと思って……。」


ナンテーロは子供達を宥めようと近付こうとすると子供達は怖がり大泣きしてしまう。


「うっ…、うぇ………うわああああん! このお姉ちゃん怖いよおおおお!!」


「あわわわわ! ヤダ、私ショタに嫌われ………いやああああ!!」


「ナンテーロ落ち着け! 子供達は洗脳されているだけだ!」


「オーホッホッホッ! これで分かったでしょう、ビッチの差ってやつが!」


「……せねえ。」


「ふん、次は貴方ね……見た感じロリコンっぽいし貴方に相応しい最後を迎えさせてあげるわ。」


先程と同様にパチンッとローリィが指を鳴らすと俺に対しロリッ子達が罵倒をしてきた。


しかし俺はローリィへと厳つい顔を更に厳つくし近付いて行く。


「ローリィお姉ちゃんに近付かないでよ変態!」


「そうよ、ローリィお姉ちゃんに何する気よ不審者!」


「ローリィお姉ちゃんに触れたら通報するわよ犯罪者!」


愛すべきロリッ子達から、どんなに酷い事を言われようが俺は動じない何故なら慣れっこだからだ。


「何故だ、何故お前には聞かないんだ!? 本当に聞こえているのか!?」


「ああ、聞こえているさ。」


「なら、何故聞かない!?」


「慣れっこだからさ、お前の悪行に終止符を打つ言葉を送ってやろう。」


俺はローリィの傍まで近付く事に成功し、ある言葉を耳元で囁く。


「子供達は成長し、大人になる………そして洗脳した子供達が大人になったらどうなると思う。」


その言葉を聞いたローリィの顔はみるみるうちに青ざめていく、想像したのだろう自身のビッチにより成長した子供達の姿をローリィは頭を抱え大きな悲鳴を上げると膝から崩れ落ちた。


「洗脳した……、子供達が大人に? そんなのイヤだああああ!!」


脳の処理が追いつかなくなったのかローリィは気絶し、気絶した事でビッチが解け周囲のロリショタ達から洗脳の気配が消えた。


「あれ、ここどこ?」


「僕何で、こんなところにいるの?」


「うう、怖いよぉ……。」


「お母さんに会いたいよー! うわああああん!!」


「どうやら、洗脳が解けたようだな……。」


俺はロリショタ達を泣き止ませようとするが厳つい顔のせいで余計泣き喚かせてしまった。


「仕方ない、ナンテーロ! お前の出番だナンテーロ!!」


しかしナンテーロは先程の事がショックだったのか膝をつき白目を剥いて気絶している。


「この状況、俺にはどうすることも出来ないぞ!? そうだ、この手があった!!」


「ナンテーロ、ショタ達がお前の助けを求めてるぞ気絶なんてしてる場合じゃねえぜ!」


その言葉を聞いたナンテーロは立ち上がり、さっきとは違う覚悟を決めた顔付きになった。


「そうね、気絶してる場合じゃないわね…ローリィを倒さないと!」


「ローリィなら俺が倒した、だからナンテーロには子供達を安心させてほしいんだ。」


「そういう事なら任せて、私こういうの得意なの!」


こうして、秘密結社ロリショタガチ勢の脅威から俺達は子供達を救った。


ローリィ達は少年少女誘拐事件として逮捕され、世界に平和が訪れた。


子供達は、どうなったのかって?

安心してほしい、子供達も元の親のところに帰して幸せな日々を満喫している。


ナンテーロに関しては、まだ見ぬショタに会いに行く旅に出たようだ。


俺はというと現在、少女を露出に目覚めさせた罪で投獄されている。


聞いた話しによると、あの孤児院は綺麗さっぱり消え去っていたらしい、あの孤児院は何だったのか俺が100回目に訪れたらどうなっていたのか今となっては知る術はない。

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