表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造主は冒険するしかない  作者: ビール54
2/4

第一話 乗り換え

神に殺されて死んでしまった。

だけど、腹立つなぁ。勝手に連れてきて殺すとは。

まぁ、奴隷みたいなものだったからなぁ。

幸い天使族の体だけど、意識はある。容姿は翼以外ヒト族と同じだ。

近くにあった水たまりの水面で見てみると、結構美人だ。

ん?少女みたいな姿だな。天使族はみんな中性的なんだけど。

アレがあるか心配になって調べてみた。

……思い出した。地球の文献であった、天使と悪魔は両性てのを採用したんだった。

両性具有って排泄はどうするんだろう。

いや、そもそも天使が排泄するのか?

服は、布を二枚羽織ってるだけだ。スタイルもまぁまぁ良い。胸は貧弱だが。

貧弱な方が、男として見られやすいし、良いんだけど。

今の俺は創造主の時と肉体も魂も違う、同じなのは意識と記憶のみだ。

だからわざわざ、創造主の時に肉体を創ったのだが。

「ァーー。あー。我々ハ地球人ダ」

最初が怪しかったけど一応声は出せるようだ。

それにしてもここはどこだろう。意識と記憶の共有というよりは、持ってきて乗り換えたみたいなものだし。

周り調べてみると、ここは緩やかな山のようだ。上にのぼって街とかをさがしてみることにした。

体感十数分で、上についた。

お、少し遠くに街のようなものが見える。

「ステータスオープン」

この世界にはステータスがあって自分のステータスなら自由に閲覧できる。そのために『ステータスオープン』と小声でも何でもいいから唱える必要があるのだ。

====================

スペア 天使族

MP 18700/18700

DP 100

Lv 4219

通常スキル 「天使の翼Lv1」 「創造主の寵愛」 「不老」「天使の光Lv1」

称号スキル「天使」「神の器」


魔法 〈フルヒール〉〈オールキュア〉〈ホーリーアロー〉

====================

スペアって名前を俺がつけたのか。思い出せないけどひどい名前だよ。

MPってのは魔力の量を表してるものだ。

DPは万全の状態を100、死体を0として、どのくらいダメージを負っているか。

Lvはスキルと魔法を除いた、総合的な力を表していて、最初に創ったヒト族は80ほどにしていた。

ということはかなり俺強い?天使族だから当たり前かな。

魔法やスキルは急いでたので種族にあったのしか使えないようになってる。

ステータスオープンはスキルや魔法の詳細を見ることが出来ない。

なので、使用して試す事にする。

「天使の翼」か。使ってみると神々しくもある翼がフッと消えた。

魔法の適性属性は天使だから光かな。適性属性はその人にとって魔法の使える、または使いやすい属性だ。適性属性は基本的に一人一つになる。複数持つ者はごく一部になるようにしている。

属性には基本的な属性として火・土・水・風・光・闇・無だ。

火属性は熱を操り、土属性は固体の操作水属性は水などの液体の流れ、風属性は空気を司る。残りの属性は適性者数が少ない。光は、光や回復魔法を使えたりして、アンデットに強い。闇は魂や暗闇を司って、中には禁忌とも呼ばれる魔法もあるのだ。無属性は空間を操ったり、虚無や純を司る。

天使族なんだから、光以外も適性あるのかな。

とりあえず、〈ホーリーアロー〉を試しに使ってみることにした。

標的はサイぐらいの大きさをしたあの岩。距離は七メートルくらいかな。

魔力の調整がある程度できるので、今出来る一番弱い威力に調整する。

魔法陣が手の前に現れたので、魔力を流し込む。

本来は魔法陣を出すのに、詠唱をするらしい。

だが、俺は魔法を創った本人だ。イメージするだけで良い、はずだ。

バシュンという音と光を伴いながら、光の矢が飛んでいった。

着弾と共に、岩は砕け散った。そのまま光の矢は貫通し、地面を抉っていき、少しして光の粒となり、霧散した。

「威力を弱くしたはずなのになぁ。」

やっぱりLvが高いからかな。

フルパワーで撃ったら山が抉れたかもしれない。

これで分かったのは〈ホーリーアロー〉は貫通性が高く、命中率も高そうだった。

そうだ、MPはどのくらい減ったんだろう。

「ステータスオープン」 

見た結果、18690/18700となっていた。

〈ホーリーアロー〉は光属性で初級の方だから消費は少なめだったのかな。

「音がしたのはあっちか」

「たぶんそうだ」

後ろから枝を踏む音と話し声が聞こえてきた。

「おい、やっぱ可愛い女の子じゃねぇか」

「そうかね。俺には少年に見えるのだが」

後ろを振り向くと、いかにも山賊な登場の二人組がいた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ