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シャララーン。海の支配者・勇者達を従える者  作者: 伝説の男前
サラリーマン・シャララーン隊再起動編
64/73

日米作戦会議+α、前半

日米作戦会議前日、シャララーン機は大西洋、ニューヨーク沖10kmに浮いている。

機内では、メンバーの再開の喜び、および連れの紹介を行った。


ローマ法王:「死後の世界はあると思いますか?」


女王の彼氏:「あると思いますよ」


法王にも、金星提督にも気さくに話す女王の彼氏はナイスガイである。

ちなみに、受付嬢のレベルが上がったそうだ。ロボットにはレベルって概念があるようです。

チートスキルがカンストした受付嬢は何をあげるか悩んでいるそうです。

食堂では、剣聖がマグロの活け造りを披露している。

500kg級のマグロだと小さい方だから簡単らしい。

ジョイはやっと自分の世界から戻ってきたようだ。事情を説明したら、かくし芸の事で悩み始めた。


シャララーン:「明日、日米討論会を行う。自己紹介文と聞きたい事などをまとめとおいてね。

  討論会場はマンハッタンスクエアなので、みんな2m以下になってくださいね」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


シャララーン号を1cmにして、ニューヨークマンハッタンまで来た。

マンハッタンスクエアの屋上に1cmのクモが止まった状態になっている。

そのまま、マンハッタンスクエアの入り口まで降下し、突然、20人が現れる。


TVディレクタ:「いらっしゃいませ。

  宇宙人様御一行がいらっしゃいました」


シャララーン:「今日は、付添人が3人ほど増えました」


TVディレクタ:「大丈夫です。こちらへ座ってください」


シャララーン:「わかりました」


中に案内された。国技館ほどの大きさ。外も中も厳重警戒である。

豪華なソファに座ると落ち着いた。

しばらくすると、総理大臣とアメリカ大統領が乗った車列が到着したらしい。

時間通りだ。


大統領、副大統領、国防大臣、各大臣数名、総理大臣 (日本からは総理大臣だけのようである)

対面して、真ん中がシャララーン、両サイドがガウス、エビッちがバラバラに座っている。

ローマ法王、女王の彼氏、コソリソがちょっと離れた席に座っている。


TVディレクタ:「3,2,1、キュー」


司会者:「世界全国のみなさま、日米討論会議+αを開催させていただきます。

  この放送は全世界に同時生中継をしております」


女性ナレーターの声で各参加者の紹介が始まる。

まずは、米国大統領です・・・次に、副大統領、各大臣と順調に紹介されていく。

その都度、一人ずつ立ち上がれ、礼ををする。


「最後に内閣総理大臣です。

 今日はわざわざ、この番組のためにお越しいただきありがとうございます。

 さて、対峙する地球外生命体の説明をさせていただきます。

 地球外生命体は巨大なものや小さいものがいるので、

 ピチョン砲というものでサイズを統一しているそうです。


 まずは、地球外生命体の代表者シャララーンです。

 元日本人で板中順平という人物でした。

 今はサラリーマンで、通常サイズは20mの『賢者』人魚です」


この女性ナレーター、かなり慣れている。3分前に渡した原稿を舌をかまずに読んでいる。


「次に、大魔王シャダーン・ヤマダ、身長8m『魔王の勇者』です。旧友に会いに来たそうです。

 ヤマダというのは旧友である捨て子ザウルスのカトウに付けられたニックネームだそうです。

 特技は魔法を少々たしなみます。それと、魔王国の国王でもあるそうです。

 一億2千万年ぶりの地球に来たそうです」


白亜紀にヤマダとかカトウとかいたのかよ。

魔王という言葉で場が固まる。それでも女性ナレーターは続ける熟練者である。


 「その隣のガウス研究員です。『知の勇者』でハイテク技術を持っています。

  宇宙空間移動機やピチョン砲を作ったのは彼です。身長3m」


おおー、という言葉が上がる。


 「エビッち、元シャララーンの執事です。体長15m『とんずらの勇者』」


 「ハンス・ソゼ、身長180cm『虚言の勇者』。日本の渋谷に出現しました。

  お騒がせしました。

  自分の国を持っているとのことです」


 「鬼猫族ジョイ、身長160cm『七変化の勇者』。変装、仮装、物まねが得意です。

  最近、ズラにはまっています」


勝手に書かせた自己紹介文。失敗だった・・・。


 「(カラス)天狗の天子、身長166cm『暴風の勇者』。日本の東北に祖先を求めてやってきました。

  祖先と関係するヘブライ人情報とポテチを集めています」


 「伝説の聖獣セラフィム、体長1m~40m。『炎の勇者』。

  シャララーンに起こされる前はマグマの中で寝ていました。世間知らずですみません」


 「受付嬢、体長14m。『観光の勇者』。地球上のどのような言語も話せます。

  エヴァ初号機に似ているとよく言われます。

  宇宙観光の権威と言われることがあります」


 「ジニェネララルン、身長210cm『滑空の勇者』日本語勉強中です」


 「ミーシャムヒー、身長192cm『蒼空の勇者』日本語勉強中です。日本に住みたいです」


 「ルーマニュ、身長190cm『司祭勇者』です。あまり目立つのは好きではありません。

  それとそこにいる法王は弟子です。

  ルーマたんと呼んでね」


カメラがローマ法王に向けられる。固まる大統領、聞いてないよーって顔のTVディレクタ。

はっと気が付く、司会者。


司会者:「なーんと、ローマ法王が来場されていました。しかも、ルーマニュの弟子とのこと。

  数日前に行方不明になっていたローマ法王が見つかりましたー。

  後でお話をお伺いさせていただきます」


 「ジヨンタン、身長35m『殺牙王勇者』です。

  今回の地球訪問の途中、金星に寄り道したら遅刻しました。

  金星周辺の戦争を治めて、制圧しました。なりゆきで提督になりました。

  我が配下、宇宙大戦艦と20機の宇宙戦闘機の件は大変お騒がせしました」


金星で一番偉い人らしい。


 「からくり人形キューレマ、身長3m『闘魂ロボ勇者』元お掃除ロボットです」


 「ナターシャ、身長167cm『ゾンビ女王勇者』です。彼氏を連れて来ちゃいました。

  特技は不死者を作ることと操ることができます。

  彼氏の生前はドラキュラ伯爵と呼ばれていて、簡単に自我が復活した珍しい個体です」


カメラが彼氏に向けられると、暇そうにしていた彼氏が自分の目玉を食べ始めていた。

さらに固まる会場。

法王が数珠を持って、また「神よ」とか言い出している。

さすがの女性ナレーターも、ぐっと来たものがあったのか、数分の沈黙があった。


 「え、ゴホンゴホン、再開しまして、

  三十郎、身長177cm『聖剣勇者』。シロナガスクジラの活け造りをやってみたいそうです」


 「森の精霊コンリン、身長1cm~300m『精霊神勇者』。

  地球に来て北米・南米・アフリカ大陸の一部を森に変えてきたそうです。

  そこに座っているのは旧友のコソリソです」


司会者も固まった。


大統領:「各地で起きた超常現象はあなたが・・・」


コンリンはニコニコしているだけであった。


 「次に付添人です。

  ローマ法王をやってます。ルーマたんに弟子入りしました。奇跡はあります、すぐ近くに」


 「ドラキュラ伯爵、墓場でであってしまいました。800年ぶりに復活です」


 「コソリソ、森の精霊をやっています。コンリンとは双子姉妹とよく呼ばれています」


滞りなく紹介が終わった。最後まで説明できた女性ナレーター、アッパレである。

固まった人もいるし、失神・失禁した人、救急に運ばれた人や、祈っている人もいるが、見なかったことにした。


司会:「一旦、コマーシャル」


長めの休憩に入った。


その後、世界各地で暴動が起きたとか起きなかったとか。

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