地球観光自由行動編7
その後、日本全国、各地の魚屋、魚市場に突然、魚が捌かれた状態になる現象が頻発した。
たまたま、防犯カメラに映った不審人物、目撃情報とも一致するものであった。
魚が消えているわけではないので、警察は器物破損で捜査することになった。
しかし、複数の防犯カメラに映った映像を分析すると、一台当たり2~3枚の映像しかなく、
決定打になる映像はなかった。
せいぜい、不審者が鱗を落としている画像が1枚、皿に盛りつけしているのが2枚程度であった。
捌かれた魚は高値で売れてしまうので、嫌疑不足で事件にもならなかった。
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移動機に戻ってきたミーシャとジニュネ
ガウス:「んー、状況はなんとなくわかった。
とは言っても誰か助けにいけるか?
何ができるか?が問題だ。
TV映像を見るとポテチ待遇を受けているようで身の安全は大丈夫そうだ」
受付嬢:「わたしが通訳をしましょうか?
全宇宙攻略本をちゃんと勉強すれば、日本語を話せるはずです」
ガウス:「人型のミーシャとジニュネ、それと通訳として受付嬢も同行してくれ」
ミーシャ&ジニュネ:「OK」
受付嬢:「わかった」
・・・
行ってしまった。
ガウス:「あ、受付嬢に1cm未満の小さいサイズになるのを言い忘れた。
あのままだと、女子高生等身大のエヴァ似なんだが・・・」
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コンリン:「やっとアフリカってところについたね」
コソリソ:「結構、遠かった。水ばっかりでしたね」
サハラ砂漠を覆う霧が発生したのであった。
まったく、何をやっているんでしょうか、コンリンとコソリソは。
・・・
アメリカTVレポーター:「霧の消えた地域一帯が森になっています」
アメリカTV報道局:「内陸部の乾燥地帯が湿地地帯のようになっています。
異常気象というか、植物が異常成長し、これだけの水がどこから発生したのか異常です。
QWERTY大学のYTREWQ教授にお越しいただいております」
教授:「はい。異常現象と言っても過言ではありません。
生態系の異常も懸念されますが、調査した範囲では動物には異常は無いようです、
今のところは」
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天子:(私大きくなれるんだよ)
ヘブライ語権威:「『私大きくなれるんだよ』だそうです」
TV司会者:「え、大きくなれるとは?具体的には」
すると、天子の大きさが標準サイズの身長166cmになった。
固まる和尚(和尚も来ている)、ヘブライ語権威者、なんとか繋いでいるTV司会者。
TV司会者:「いまの見ました?全国のみなさま、今の見ました。
驚きです。
30cmくらいしかなかった身体が一瞬にして170cmくらいになりました」
SNS書き込み:(すげー)
SNS書き込み:(やらせだよ。手品)
TV司会者:「今、入ったニュースです。緊急事態です。
東京、羽田空港から羽田上空に未確認飛行体が出現したそうです。
繰り返します。緊急事態です。
一機というか1人がもう一人に摑まって飛んでいるように見えます。
映像はこれです」
天子:(大魔王と豚じゃん、やっときたか)
ヘブライ語権威:「『大魔王と豚じゃん、やっときたか』だそうです」
放送車両はもうすぐ、東京に到着する。
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地球に到着した魔王と豚
魔王:「確かこの辺のはずなんだが・・・」
ハンス:「板中の家ってどこって聞いた?」
魔王:「聞いたけど、意味不明」
新宿上空、ギロッポンヒルズ近辺、皇居上空、いろいろ移動してみた。
もちろん、ものすごい数の目撃情報を伴って。
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シャララーン:「しゃちょー、社長。固まってないで話を続けましょう」
社長:「あ、そうだった。そうだった」
シャララーン:「ちなみに、この身体の事は秘密ですよ」
会社の中庭に20mの巨体、しかも人魚です。昼休みの出来事、ほぼ全員の社員が目撃した。
さらに、近所の人が目撃して警察に通報していた。
社長:「わかった、秘密にしておく」
シャララーン:「ところで、退職金の明細書は?
退職金は支払われたのですか?」
社長:「いや、定年退職前に死亡したので手続きはしていない。
払う気はあるんだけどね・・」
シャララーン:「じゃ、定年退職しない。再雇用して」
サラリーマン、新展開するのであった。




