海底宴会
宴会が始まりました。ああ、悪夢と呼ぶべき宴会が…
シャララーンの海底城は複合型エンターテイメント宴会施設でである。
海底温泉もあり、温泉後の卓球・ビリヤードはもちろんのこと。
スロット、カード、ダイスなどのカジノ。
舞台ではタイやヒラメの踊りが始まった。
舞台前のテーブルには日本食が運ばれている。
イワシの刺身、マグロの刺身、刺身ばかりである。焼き物はないみたいである。
それを見た「剣聖」、刀っぽい牛刀を持って厨房に入っていった。なにかうずいたのだろう。
宴会場の後ろの方はバイキング形式で取り放題になっている。
東の国料理、南の国料理、西の国料理、日本食、中華まである。
北の国料理はカンニバル(人食)なのでありません。
デザートはシャララーンお気に入りの海鮮アイスみたいだ。
人間の食い物は興味がないそうで、ゾンビ女王様は深海に行ったままである。ガウスが調査と言って同行している。
二人とも、身体が圧縮されて80cmくらいの身長になっていた。
精霊コンリンと聖獣トカゲは勝手に泳ぎに行った。こいつらも人間の料理もエンターテイメントも興味がないそうだ。
将軍様ハンスと大魔王ヤマダは将棋をやっている。
「王手飛車核、ICBM落とし」
「爆裂魔法カウンタ・ト金成り」
若干リアルにアレンジしてあるようだ!
なんかルール無視っぽい。
牙ジヨンタンはガシガシ飯を食ってばかりだ。
テーブルごと食っている。
人形キューレマと受付嬢は、深海3000mの出来事を話している。
「海底は寒いし暗いし」
「突然サメが出てきたり」
「そう、怖い怖い。
遠くにあるボンヤリした光りに寄ってみると噛まれた」
「それ、アンコウ。旨いよ」
それを解説しているエビッちであった。
ジョイは舞台に乱入して物まねを始めた。
アイドル系物真似である。
歌が下手な所や声が裏返っている所が激似である。
昭和っぽい音痴歌手である、どれだけ疑似ファンがいたのだろうか疑問である。
ジニェネとミーシャは幼稚園部時代の事に話の花が咲いている。
お互い、追撃された回数を自慢している。
天子はビリヤードをやっている。ヤツデの葉っぱで球を操作をしている。ずるーい。
最高司祭ルーマたんは日本酒をガンガン飲んでいる。酒癖の悪い女(中身オッサン)だ!
ああ、神よ・・・
宴会が一段落して、みんな帰った。
シャララーン:「さあ、これから掃除だよ。
エビッち、よろ」
面倒な事はいつもエビッちに丸投げのシャララーンである。
...エビッちの悪夢が始まったのである。




