作戦失敗
決行前夜
シャララーン:「飛行ロボットで飛行したけど、めちゃめちゃ怖いよ。
空はヤバイ」
ジョイ:「怖すぎ。全然飛べん。1m浮いて、ガタブル」
天子:「慣れだよ、慣れ」
ジョイ:「オレ、この作戦成功したら里に帰って結婚するんだ」
シャララーン:「いきなり、キターーーー、死亡フラグ。
で、婚約者は何て言ってるの?」
ジョイ:「婚約者も彼女も居ないよ」
シャララーン:「そっちの(結婚できない)フラグか」
ジョイ:「一回言ってみたかっただけっす。
死ぬ気で嫁候補を探す」
シャララーン:「面倒なやつだな。三回、死んどけ」
そんなこんなで下らない話をした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
決行当日
シャララーン:「天子、ジョイは受付嬢の補佐」
ジョイ・天子:「はーい!」
シャララーン:「ジョイ、随分元気だな。
それに擦り傷、怪我だらけ。
どうして、こうなった?」
天子:「ジョイは飛行ロボットで自殺を三回したそうだ」
ジョイ:「そしたら、飛行が上手くなった」
シャララーン:「棚ぼただね。
今日は本番。
12時キッカリにダイナマイトを点火する。
それまでは空担当は火口周辺で待機」
ジョイ・天子・受付嬢:「はい」
シャララーン:「危険を感じたら海に向かってロケットで離脱する様に、
海面ではタコ族が衝撃を吸収するように受け止めてくれる」
ジョイ・天子・受付嬢:「はい」
シャララーン:「マグマが柔らかい場合はこの袋に入れて海に投げ入れること。
マグマが硬い場合はこのホームランバットで打って、海に落としてくれ」
ジョイ・天子・受付嬢:「はい」
シャララーン:「消火は私が塩の雨を降らして対処します。
不測の事態が発生した場合、全員、海に隠れること」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
11時57, 58, 59, … 12時キッカリ
ドッカーーーーーン
物凄い音でダイナマイトが発火。
ダイナマイトとマグマが触れ、噴火活動が激しくなってきた。
ゴゴゴゴ...
地震だ!
ドドドドッカーーーーーン
火口から巨大な物がひとつ出て来た。
ジョイ・天子・受付嬢が涙目で『そんなの聞いて無いよ』という顔で海に向かってくる。
作戦失敗。
巨大な物が方向を変えてこっちに飛んでる。
生き物のようだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
エビッち:「却下」
その頃、5327人目の面談が終わった。




