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シャララーン。海の支配者・勇者達を従える者  作者: 伝説の男前
第一章 チーム結成
22/73

暴風の勇者

賢者シャララーン、とんずらの勇者エビッち、七変化の勇者ジョイ、知の勇者ガウス、残り3人の勇者。

戦争が終わっていないので、虚言の勇者は候補。


そろそろ南の国に行く算段でも考えないと。南の国もあまり知り合いいないんだよなー。

ガウスに相談してみるか。


ガウス:「南の国の上空にある燃料を抽出するには飛ぶ必要がある。

  魔族は魔力があるので飛ぶ事が出来る者もいる。

  そんなわけで、我々には飛ぶ道具も乗り物も必要ない。

  私は今点検で忙しいので行けないし、飛べません」


シャララーン:「ジョイ、変身したら飛べる?」


ジョイ:「ワイヤーアクションならできますが、高山上空はワイヤーを張れませんよ」


シャララーン:「東の国は戦争で忙しく、だれも手伝ってくれないだろうな。

  まぁ、南の国でリクルートしてみるか」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


それから、三日かけて、ジョイ、エビッちを連れて南の国にやってきた。

移動にはシャララーンの一声でシャチ軍が手伝ったのであった。

行動の基本である聞き込みを分担して行った。


ジョイ:「コスプレ・ショップはありませんでした」


シャララーン:「おいしいラーメン屋は中央通りに三軒、確認した」


エビッち:「どのパチ屋もケチって、全然でませんね」


すでに行き詰っていた。何を聞き込むかは確認していなかったけど。


シャララーン:「しょうがない。新聞に三行広告を出してみるか」


【勇者募集。空を飛べるもの限定。時給840円+消費税。

 好待遇。三食二おやつ付き。

 港近くのパチ屋にいる伊勢海老までご連絡を】


一次面談はエビッちに丸投げだ。新聞広告掲載後、すぐにたくさんの応募があった。

そんなに大勢の勇者が存在するのか?時給がいいからなー。


エビッち:「はい。次の方。どぞ」


候補者A:「よろしくお願いします。勇者のホロホロ鳥です。

2mくらい飛べます」


エビッち:「この度はご縁がなかったようで・・・。

  はい、次の方どうぞ」


候補者B:「よろぴこ、おなーしゃす。イーグル勇者です。

  高山からの滑空ができますが、それ以上は上がれません」


エビッち:「はい。却下・・・。

  はい、次の方・・・」


候補者C:「ども。南の島の現住人です。

  高いとこから飛び降りることができ、みんなから勇者と呼ばれています。

  よく怪我しますが、まだ現役です」


エビッち:「はい。

  次・・・」


(などなぞ、段々、面倒になってきたようだ、面談が雑。しばらく応募者が来なかったけど、)


候補者P:「あのー。まだこの新聞広告は有効でしょうか?」


エビッち:「はい。まだ、空きがありますよ(採用枠1だけど)」


候補者P:「勇者ではありませんが、空を自由に飛べます。

  魔法とは違うが風の操作ができます。

  ヤツデの葉で仰ぐと大風が発生します」


エビッち:「おおー。見込みがある。

  特技はイイ感じ。ちょっとココで待っていてください」


・・・・


シャララーン:「二次面談、おめでとう。

  雇用主のシャララーンだ」


候補者P:「カラスの天子と言います」


シャララーン:「特技を見せてくれ」


(カラス)天狗の天子:「はい」


ヤツデの葉を仰ぐと確かに風が出ている。高速に全力で仰ぐと強めの風が出ている。

強風ってこれ?強弱の比較すると、まぁ、強風だね。


シャララーン:「よし。合格だ。

  『暴風の勇者』の称号を与えよう」


(カラス)天狗の天子:「ありがとうございます。

  で、バイトの内容は何でしょうか?」


シャララーン:「高山の上空にある雲から液体(燃料)を集めてきてほしい。

  集まったら、ボーナスをはずむぞ」


天子:「いつから始めますか?

  まずは高山のところに拠点を構えるべきかと」


シャララーン:「そうだね。後は、エビッち、よろしく。計画策定および拠点建設。

  天子、必要なものがあったらジョイに言ってくれ。

  終わったら呼んでね。ラーメン屋にいるから・・・」


天子:「はい」


エビッち、ジョイ:「わかりました」


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