七変化の勇者「ジョイ」
シャララーン:「だれか、いるー?」
所は変わって、東の国・西支店。『逃げの勇者』こと七三伊勢海老は歩くのが遅いので、港近くのパチ屋にいる。もちろん、シャララーンに教えてもらった台で絶賛大フィーバー中だ!
鬼猫族ジョイ:「あっ、いるよ。
城から帰ってこれたんだね。
もう、会えないかと思った」
シャララーン:「普通に帰ってきたよ。
西支店の職員は半殺しだったけど、まだ息があったよ」
ジョイ:「ところで、なんでまたこの戦争の国にきたの?」
シャララーン:「事情は言えないが、勇者を探しに来た。
勇者をみなかった?」
ジョイ:「勇者なんて見たことないよ。
そんなの伝説というか、中二病患者の妄想でしょ?」
シャララーン:「ごめん。
今試しただけだ、本当の勇者なんていなんだよ。
職業=勇者ってのはスポンサーがいないと成り立たない。
ところで、ジョイ、あなた何か特技ある?」
ジョイ:「変身できるよ。
鬼猫の子孫に化け猫ってのがいるらしい。
なんにでも変身できる。
衣装とズラ・被り物とメイク・着替えの時間さえあれば、なんでもだ!」
シャララーン:「それって、コスプレって呼ばない?
少なくとも化け猫とはチョット違う」
ジョイ:「最近は、城門の石にも変身したよ」
シャララーン:「それは仮装。何かに変身して」
ジョイ:「元気ですか?」「元気があれば○○もできる」「イチ、ニ、サン、ダー!」
シャララーン:「それ物真似。クオリティが凄いな。
(全力の顔芸だ)
わかった。ジョイを勇者に任命する」
ジョイ:「えっ?!」
シャララーン:「『七変化の勇者』と命名する。
時給1000円+消費税の好待遇だ。よいか?」
ジョイ:「その前に6人の勇者の召集の理由を聞かせてほしい」
シャララーン:「遠い惑星、地球というところに同行してもらう」
ジョイ:「わかりました。
勇者をやらせてください」
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港近くのパチ屋
シャララーン:「こちら、新しく勇者になったジョイだよ。
相変わらず出玉はいいね。この台」
七変化の勇者:「よろしくお願いいたします。先輩」
逃げの勇者:「よろしく。逃げの勇者の『海老っち』だ」
七変化の勇者:「逃げの勇者。よわそー。あっ!」
逃げの勇者:「ガーーーン。ショック。
他の称号がいいよー」
シャララーン:「しょうがないなー。
次の三択から選びなさい。
1)回避の勇者
2)退避の勇者
3)とんずらの勇者
どれが良いでしょうか?多数決」
逃げの勇者:「回避の勇者」
七変化の勇者:「とんずらの勇者」
シャララーン:「とんずらの勇者」
逃げの勇者:(ガーーン)「人の称号で遊んでない?もしかして」
シャララーン:「決定。とんずらの勇者で決定。アハハハハハハ」
とんずらの勇者:「ショボーン」
賢者シャララーン、とんずらの勇者エビッち、七変化の勇者ジョイ、知の勇者ガウス、残り3人の勇者を探す旅は続くのであった。
ちなみに、海老っちの脱け殻はアイス屋にお土産として持っていき、海鮮アイスとして販売された。その海鮮アイスを食べた者は能力・スキル・体力・知力が異常にはね上がり。突然、魔法とか精霊召喚できる者もいたとか、不治の病が治るなどなど。その後、伝説のアイス屋と呼ばれ事になった。




