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シャララーン。海の支配者・勇者達を従える者  作者: 伝説の男前
第一章 チーム結成
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勇者のクラスアップは二度美味しい

シャララーン:「西の国に行く仕度、できたー?」


逃げの勇者:「はい。いつでも逃げれます」


シャララーン:「じゃ、手に掴まって。いきっまーす」


逃げの勇者:「初めての遠征。ウキウキ」


...


ふと、空を見ると複数の飛行機雲とそれを追撃する魔族がいた。ヤマダは見当たらなかった。魔族は飛べる。


シャララーン:「『海老っち』、ちゃんと掴まっててね。」


逃げの勇者:「『海老っち』って何?」


シャララーン:「『逃げの勇者』の事。

今、私が命名した。

仲間内ではニックネームがいい。なんか異論ある?」


逃げの勇者:「いえ、有り難き幸せ。名前を頂けるなんて感無量です」


すると、逃げの勇者の身体がみるみる白くなってきた。ビックリのシャララーン。一旦、止まって、海底に「逃げの勇者」を下ろす。イイ感じのエフェクトである。


シャララーン:「こっ、これはクラスアップに違いない。

グレーター伊勢エビかもしれない?!」


しばらくすると、普通の脱皮が終わった。ちょっとだけ大きくなった。


シャララーン:「覚醒した?hp増えた?」


逃げの勇者:「言ってる事は10%位しか分からないけど。

いつも通りスッキリっす」


シャララーン:「おおー、やっぱりクラスアップだ。

しかもかなり細分化されたプチクラスアップだな」


逃げの勇者:「はい。10年で体長が1cm伸びたっす」


シャララーン:「将来が楽しみだ。

その脱け殻どうするの?」


逃げの勇者:「持って帰って、食います。

味噌汁の出汁に最高」


シャララーン:「わかった。クラスアップは二度美味しい。

お土産には良いかも」

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