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魔法執事の変態日記でございます。  作者: あうすれーぜ
お嬢様の小学生時代でございます
99/150

第99回 共同作業でございます (中)


 執事1分クッキングのお時間でございます。


 本日のゲストは、料理研究家代理見習い若手のホープ、お嬢様でいらっしゃいます。

 お嬢様、本日はどうぞよろしくお願いいたします。


「よろしくね、サン! まず、何からしていこうかしら?」


 素敵な意気込みでいらっしゃいますね。

 本日のメニューは、秋の風情を野趣いっぱいに感じられます、『渓流のアクアパッツァ』でございます。


 平たく申しますと、川魚のスープでございますので、最初はお魚の下処理でございます。


 ではお嬢様、お魚のお腹を包丁で開いていきまして、内臓を取り除きましょう。


「取っちゃうの? 焼き魚の時は、内臓ごと焼いてたと思うけど。あれおいしいわよね」


 大人の味覚でございますね。

 残念ながらそのままスープにいたしますと、とても苦くて臭くなってしまいます。


 お魚のお腹、そう、この辺りですね。

 ここから包丁をちょっとだけ差し入れて、お尻の方までずーっと引きましょう。

 わたくしが手を添えまして……はい、よく出来ました。


「えへへ。今の、ケーキ入刀みたいだったね!」


 ぐはあ。でございます。


 内臓を外してお腹を洗いましたら、こちらの金網に並べていきます。

 炭火で表面を焼きます間に、フライパンで川貝を炒めて参りましょう。

 佃煮の分はこちらによけてございますので。


「ありがとう、サン。にんにくがいい匂いねー。……あ! 貝がぱかってなったわ」


 お上手でいらっしゃいます。

 そこに、白ワインを回し入れます。


「ワインを入れちゃうの? 大人の階段登っちゃうわね!」


 ぐはああ。でございます。


 それから先程のお魚と、近隣から購入いたしましたトマト、わたくしが摘んで参りましたその辺の雑……

 おいしい山菜と芳しいハーブを順にフライパンに並べます。

 最後にお水を入れて味付け、後は煮込んで参ります。


「楽しみね! ……お魚を料理したら、手が生臭くなっちゃたわ。くんくん。サンのはどう? ……くんくん。くんくん」


 ぐはあああ。でございます。

お料理の時間は毎分500文字をお読みいただくと想定いたしました場合のお時間でございます。

目安になさって下さい。

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