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魔法執事の変態日記でございます。  作者: あうすれーぜ
お嬢様の小学生時代でございます
9/150

第9回 呪われし運命でございます (上)


 お嬢様はわたくしからたおやかかつ颯爽と降りられ、フンスっと可愛らしくお鼻を鳴らされながら意気揚々と会場へ向かわれました。

 お嬢様が会場にいらっしゃるあいだ、わたくし執事は付き人用の控え室に通され、軽食やお茶菓子などをいただいております。


 本日の夜会、なにも権謀術数の渦巻く社交バトルや、切った張ったの決闘沙汰の前振りなどではございません。

 単にこの辺りに別荘を構える方々が、この辺りの領民がたをねぎらってひらかれる懇親会、いえ半分お祭りのようなものでございます。

 お嬢様には特に気負われたり、ご警戒いただくようなことはなく、むしろご近所のおばあちゃんからハッカ飴をもらえるパターンでございます。


 全くご心配には及びません。


 危ないのは、



 周りの方たちでございます。



「こ、こんばんは。ジョーです。おまねねきいただだだきまして、蟻が十ございます。ほら、そこに」


 情報量が多くなっておりますので、少し整理いたしましょう。

 この鈴を転がすようなお声は、お嬢様のお声にございます。

 お嬢様のお名前は、ジョーとおっしゃいます。ジョー様です。

 盛大にお舌がもつれていらっしゃるのは、ご緊張あそばしているからでございます。

 近くには、確かに蟻が10匹ほどいます。

 寒~いダジャレをおっしゃっているのは、お嬢様の癖のようなものでございます。


 お嬢様は人見知りの仕方が変わっていらっしゃいまして、初対面の方にご挨拶なさるときは、場を和ませようとなさるのか、つい寒~~いダジャレが飛び出してしまわれるのでございます。


 その寒~~~いダジャレがお嬢様の魔力体質と反応して、猛吹雪が発生いたします。

大体10回くらいに1度、(上)(中)(下)の三部構成がございます。

と申しましても、それぞれひとくちサイズでございますので、

お気軽にご覧下さいませ。

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