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魔法執事の変態日記でございます。  作者: あうすれーぜ
お嬢様の小学生時代でございます
5/150

第5回 お庭の手入れでございます


 先ほどの果樹でございますが、枝がやや茂り気味なのが気になりまして。

 わたくし、ただいまお庭に出ております。


 本来、庭仕事は庭師たちの業務でございます。

 が、なにぶん、庭師たちはいま、一人残らず温泉旅行に出かけております。

 そのため、庭木を切れるのは、わたくしだけでございます。



 樹木の剪定におきましては、枝を短くするのが『切り詰め』、断面から枝が茂ります。

 対して枝を根元から落とすのが『間引き』、残った枝に養分が集まって伸びます。



 それは大切でございますが、わたくし、はさみを持っておりません。

 ですので、切るのではなく、枝のほうに縮んでいただきましょう。


 片膝をつき、両手を地面に触れます。

 意識を集中いたします。

 これぞ執事魔法――


執事しつじ対話ネイチャー≫!!


 余計な枝が、動画の早戻しのように、スルスルと縮んでゆきます。

 あっという間に、さっぱりいたしました。


 すると、木に回収された枝の養分が実のほうに回り、大きなベリーの実が次々と生りだしました。

 粒の一つ一つが巨峰のようでございます。


 午後のおやつは、ブラックベリー尽くしになることが決定いたしました。


 いまのうちに、タルトを作っておきましょう。


 わたくし、懐から取り出しましたお皿に実を山盛りに乗せ、上からドームカバーをそっとかぶせました。

 お屋敷に戻るあいだに完成いたします。

わたくしの作るお料理に関しまして、お嬢様は毎回必ずご感想を下さいます。

こちらからご催促申し上げるわけには参りませんが、

ご感想をいただけると、やはりとても嬉しいものでございますね。ちらっ。

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