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魔法執事の変態日記でございます。  作者: あうすれーぜ
お嬢様の小学生時代でございます
40/150

第40回 パワーレベリングでございます


 わたくしの濃密な熱血指導は日が暮れるまで、45分ほど続きました。


 寄宿舎の門限的にはいかがかとも思われますが、その点は抜かりありません。

 すでに寄宿舎の管理人には届けをお出ししております。

 その上、仮にそれが通らなかった場合に備えまして、お嬢様のお部屋にはダミーをご用意しております。


 わたくし謹製、フルスケールお嬢様フィギュアでございます。

 細部にいたるまで、完全再現いたしております。


 アップにまとめた白金のおぐしから燃えるような紅色の大きな瞳、10歳相応の幼さとあどけなさの中に秘められた、貴族としての責任感に裏打ちされた芯の強いお顔立ち。

 同年代の方よりもちょっと小柄で気持ち華奢ではございますが、その慎ましさがこれまた自作の制服にぴったりでございます。

 お勉強やスポーツは平均点の、ごくごく普通の女の子。

 等身大で頑張ろうとなさるご姿勢が全身から溢れ、それがわたくしの故郷にございますアニメの設定資料にありそうな、お手を軽く広げた立ちポーズとなって表れております。


 ……お嬢様に関しましてこれ以上語ろうといたしますと、それだけで百科事典全集が出来てしまいますので、ここはこのくらいにしておきとうございます。

 あと1点だけ捕捉させていただきますと、このフィギュア、段ボール製でございます。



 お嬢様がお休みになったところで、特訓の成果を記録いたします。

 特訓前を1といたしまして、左が現在の成果、右が完成後となっております。


 ではステータスオープン、でろでろでろでろ、ばばーん、でございます。


 貝殻集め:070/100

 日焼け :055/100

 砂遊び :077/100

 食欲  :063/100

 逃げ足 :081/100


 素晴らしい上達ぶりでいらっしゃいますが、追い回しながらお嬢様のツボをつんつんし、成長を多少促進させていただきました。

 これぞ執事魔法――


執事しつじ血糸ドーピング≫!!

ステータスには表示されておりませんが、


肩こり:0

疲れ目:0

筋肉痛:0


となっております。

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