表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法執事の変態日記でございます。  作者: あうすれーぜ
お嬢様の小学生時代でございます
144/150

第144回 ウィンタースポーツでございます


 お嬢様とわたくしがお世話になっております、ここエヴァーウッド領は、冬場はそれなりの降雪が観測されます。

 とは申しましても、こちらは平地でございます。

 高原地帯であります、お嬢様のルビンフォート領ほどの、情け容赦のないドカ雪はそうそうございません。


 道をふさぎそうな分だけ雪掻きをしてしまえば、後は概ね問題なく領民の生活は維持出来ます。

 ただ、お嬢様とトモミ様が街に出かけられて人々とお話をなさった際、このような話題がございました。


「え? ここの人たちって、スキーとかあんまりしないの?」


「そうね。山の近くに住む人はともかく、街のほうだと道具もなかなか売っていないわ。なくても困らないもの」


 お嬢様はお帰りになってから、ちょっぴりホームシック気味なお顔をされました。


 そのような時こそ、わたくしにお任せ下さいませ。

 お嬢様の精神的健康管理は、この執事の役目にございます。

 と、いうわけでございまして、水を得た魚ならぬ仕事を得た執事は早速任務に取り掛かります。


 今回はお嬢様がスキーをお楽しみいただけるよう、スキー場の設営からスタートとなっております。

 先日からわたくしの口内とお屋敷跡のポストとを接続いたします空間転移陣、あれの応用でございます。

 まず、遠隔操作で1000キロメートル離れたお屋敷跡周辺に空間転移陣を多数配置いたします。

 それからエヴァーウッド家が所有しております裏山に参りまして、自生しております植物たちにはちょっと場所を貸していただきます。

 もちろん後でお返しいたします。

 後は斜面に向かって口からおびただしい量の雪を吹きつけるとあら簡単、スキー場に早変わりでございます。

 仕上げにわたくしが斜面をごろごろと転がって登りながら圧雪して参ります。

この回転上り坂、将来的には「クロスカントリーシツジー」という名前で、

冬季オリンピックの競技に採用されるとかされないとか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ