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魔法執事の変態日記でございます。  作者: あうすれーぜ
お嬢様の小学生時代でございます
14/150

第14回 新コスチュームでございます


 宿題をすっぽかしてしまわれたお嬢様には、本来罰が課せられることになります。

 が、なにぶん、地下牢の拷問吏はいま、養老センターへの介護ボランティアツアーに出かけております。

 そのため、お嬢様にお仕置きして差し上げられるのは、わたくしだけでございます。


 わたくし、このようなこともあろうかと、今朝からネクタイの代わりにぶっとい荒縄を巻いております。

 これを用いましてお嬢様を全身お縛り申し上げ、柱に繋いだりいたしちゃうことになりますが……

 誤解なされてはいけませんが、わたくし、暴力的な言動を好みません。

 お嬢様の珠のお肌にあざなどお付けするわけには参りませんし、そもそもきちんと反省なされれば十分でございます。

 ので、今回は執行猶予といたしましょう。


 お嬢様の柔らかく輝く木漏れ日色のおぐしに、縄の代わりに、木の葉のように震える長ーいリボンをお付けします。

 これぞ執事魔法――


執事しつじ縛縄ラッピング≫!!


 多少特別な結び方をいたしましたので、約束をお破りになって外で走り回ったり、ソファーでごろごろなさったりすれば、たちどころにほどけてしまいます。

 そうなりますと、おやつ抜きの刑が待ち受けておりますので。


 さて、そんなお嬢様に対して、嗜虐的なそぶりをお見せしてしまったわたくしにこそ、罰と反省が必要でございます。

 わたくし、このようなこともあろうかと予め身に着けておきました荒縄で、自ら門扉に括り付けられております。


 そこへ、1台の馬車がお越しになりました。

 お嬢様のご友人、トモミ様のご到着でございます。


 わたくし、ここでセルフお仕置きとお出迎えを両立させております。

 もちろん何一つ粗相のないよう、巨大な鉄板を背負った全身緊縛状態でうやうやしくご挨拶申し上げます。

わたくし、今回はなんと鼻血を出しておりません。

執事として、当然の体調(毛細血管)管理でございます。


わたくしの生命肉体は余すところなくお嬢様に捧げておりますので

必要とあらばいつでも一滴残らず献上いたします。

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