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魔法執事の変態日記でございます。  作者: あうすれーぜ
お嬢様の小学生時代でございます
13/150

第13回 恐怖の衝撃映像でございます

 わたくし、執事でございます。

 いま、お客様をお迎えするため、お屋敷の外壁と門扉の汚れを、直立不動で人差し指一本にてお掃除いたしております。


 お嬢様はお部屋で宿題をなさっています。

 しかしながら、少々そわそわと、集中が乱れておいででいらっしゃいます。



 わたくし、執事でございます。

 いま、お客様をおもてなしするため、玄関ホールにお花を飾っております。


 お嬢様はお部屋で宿題をなさっています。

 ですが、問題がなかなか解けずに、机に突っ伏していらっしゃいます。



 わたくし、執事でございます。

 いま、お客様のご安全のため、オウガーナッツ材の階段を点検し舐めるように磨き上げております。


 お嬢様はお部屋で宿題をなさっています。

 ただ、テキストブックを放り出し、ぬいぐるみを抱えて転がっていらっしゃいます。



 わたくし、執事でございます。

 いま、お客様にお喜びいただくため、お部屋の前の廊下に爽やかな特性のシトラス香を噴霧いたしております。


 お嬢様はお部屋で宿題をなさっています。

 はずですが、課せられてもいない読書、すなわち少女マンガ本を取り出してニヤニヤしていらっしゃいます。



 わたくし、執事でございます。

 い ま 、 お 嬢 様 の 背 後 に 立 っ て お り ま す 。


 お部屋に恐怖の絶叫が響き渡りました。

わたくし、この物語を、多くの方々に楽しんでいただけることを願っております。

が、それよりも、日々の学業をしっかりと頑張って、

有意義な生活をしていただくことの方が大切でございます。


よもや、とは存じますが……

なろう小説に夢中で夏休みの宿題をほったらかし、などという読者様は


い ら っ し ゃ い ま せ ん よ ね ?

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