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魔法執事の変態日記でございます。  作者: あうすれーぜ
お嬢様の小学生時代でございます
126/150

第126回 雪景色でございます


 お正月も終わりまして、また宿題や魔法の練習など、いつもの毎日が始まります。

 そのことをお嬢様にお伝えいたしましたが、


「うーん。あと5分……むにゃむにゃ……もう食べられないわ……」


 お正月からのぐっすりモードはちっとも解除されません。


 冬休みは長くなっておりますが、その分宿題もたんまりございます。

 あまりだらけられては後々泣きべそをかかれる羽目になりますが……


 そのことを考えるだけでわたくしはごはんが進みます。


 で、わたくしがどんぶりを傾けておりますお隣で、トモミ様は窓から外を眺めておられました。


「トモミ様。エヴァーウッド領におきましても今冬は積雪が予想されております。とは申せど、こちらの雪もまた違った趣向がございますかと」


「ええ。でもサン、私に変な気遣いはしなくてもいいわ。今、ここの民のことを考えていたの。ここは雪が多いわ。前が見えないほど降って、前に歩けないほど積もる。私の所と違って、こちらでは雪を楽しむどころではないのでしょう」


 トモミ様はそうおっしゃって軽くため息をつかれました。

 わたくしには、それが大変嬉しく思われました。


 お嬢様も同じお心でいらっしゃったからでございます。


「お嬢様。5分経過いたしました。わたくしが先程まで体内に集めておきました領内の雪をお庭に放出いたしますので、どうぞお外までお越し下さい」


 お嬢様は弾かれたように飛び出されまして、犬のようにお喜びになりお庭を駆け回られました。

 そこに向かってわたくしが口をあんぐりと開けます。

 これぞ執事魔法――


執事しつじ雪掻ブリザード≫!!


 領内の雪が半分近くこの敷地内に結集されまして、お嬢様も領民の皆様もウィンウィンでございます。

個人的にはシロップよりも醤油やごま塩派でございます。


ただ、たまには何もかけずに素材の味を、というのも乙なものでございますね。

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